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「スノーフォール」の風、日本にも…朝日、真央の「ラストダンス」公開

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ニューヨークタイムズなど有数の新聞社では、両方向マルチメディアニュースの実験が真っ盛りだ。マルチメディアでニュースを消費する、いわば未来のジャーナリズムだ。

「ジャーナリズムの未来」と呼ばれ、2013年のピューリッツァ賞「企画報道(Feature Writing)」部門を受賞したニューヨークタイムズオンラインの「スノーフォール(Snow Fall、雪崩)」。以後「マルチメディア・インタラクティブ・ニュース(Multi-media Interactive News)」の代名詞となった。これをめぐって世界メディア界の対決が激しくなっている。

2012年12月にニューヨークタイムズの「スノーフォール」が公開されるとすぐに世界は感嘆の声を上げた。スキーヤー3人が死亡したワシントン州カスケード山脈の雪崩を1万7000字の文と動画、66個のモーショングラフィックなどで公開した。本来14ページ分の日曜版記事に、写真・地図・3Dグラフィック・動画・音声ファイルを結びつけた。流れるようなデザインに一編の映画のようなマルチメディアニュースであった。2009年に記者・プロデューサー・グラフィックデザイナー・データ開発者・プログラマーら18人でスタートしたインタラクティブニュースチームが半年間奮闘した結果であった。以後「スノーフォール」は「マルチメディア報道をする」と同義語になった。ニューヨークタイムズのオンラインは読むのでなく視聴するという言葉まで出てきた。2013年の一年間でニューヨークタイムズは「スノーフォール」のような記事を57本掲載した。1週間に1本程度だ。ニューヨークのブルームバーグ市長の在任期間中のニューヨークの変化を3D地図と写真などにした「Reshaping New York」、生涯で5万回以上出場した55歳の競走馬ジョッキーの話を音声・動画・反応型ウェブで実現した「The Jockey」、「A Game of Shark and Minnow」などだ。


ニューヨークタイムズは“ビデオ”コーナーに「ビジネス」「テクノロジー」「スポーツ」など新聞のページセクション別に動画報道を送り出している。

ウォールストリートジャーナルは、オバマ大統領の記者会見、ダライ・ラマの上院開会祈祷(opening prayer)などを生中継した。編集局の記者たちがその日のホットイシューを解説する動画も一日平均20本余り上がってくる。

「スノーフォール」に刺激された英国ガーディアンは2013年5月、「ファイアーストーム(Firestorm、山火事)」を公開した。欧州で初のマルチメディア記事であり、「スノーフォール」に匹敵する完成度だった。豪州のタスマニア州で発生した大規模山火事で生き残ったある家族の話だ。災難の中のヒューマンストーリーの緊張感が映像・グラフィックなどを通して生き生きと伝えられた。制作期間は約9週間。フルページの画面を下に1枚ずつ、おりながら見るスタイルだ。

記事を書いたジョン・ヘンリー氏は「『スノーフォール』はすばらしいが、1万7000字のテキストを最後まで読むのは容易ではない。私たちはビデオをさらに多くとり入れて文を減らし、バランスをとった」と話した。彼はまた「『ファイアーストーム』のような規模の記事は1年に2、3本しかできないが、テーマにより映像・グラフィック・テキストなど適切なメディアを動員するという点でマルチメディアに行くしかない。報道当時『ジャーナリズムの未来』というツイッターが相次ぎ、以後ガーディアンサイトの平均滞留時間が増えた」と付け加えた。「NSA file Decoded」も好評を受けた。

「スノーフォール」の風は日本にも上陸した。いまだ700万部(朝日)、1000万部(読売)など安定的部数を維持している保守的な日本の新聞だ。2月22日、デジタル朝日が最初のマルチメディアニュースである「ラストダンス」を公開した。浅田真央のフィギュア人生を扱い、ソチオリンピック引退競技直後に公開した。10日でツイッター1万人余り、フェイスブック7万人余りが記事を広めた。日本のあるブロガーは「新聞が退潮するという話もあるが、過去記事や写真をたくさん蓄積していて取材力を持った新聞でなければ作ることはできない記事だ」と好評価していた。



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