6日にオープンするハンセムのフラッグショップ木洞(モクトン)店。地下1・2階は生活用品、地上1・2階は寝室・睡眠関連、3階は居間と食堂、4階は輸入家具、5階は子供部屋と授乳室、6階は台所コーナーとカフェで構成されている。(写真=ハンセム)
ハンセムのチェ・ヤンハ会長
フラッグショップ木洞店は光明イケアと直線距離で12キロメートル離れている。車で30分あれば行ける距離だ。だが2つの企業の営業戦略は明らかに異なる。軽くて安い組み立て式家具で単身世帯や新婚夫婦に人気を呼んだイケアとは違い、木洞店は徹底した「プレミアムマーケティング」を前面に出した。これまでの売り場では66~99平方メートル(20~30坪)帯と132平方メートル(40坪)以上の家具を半分ずつ展示していたが、木洞店は専有面積110~132平方メートル用の家具の比重を70%に増やした。新婚モデルハウスも80平方メートルから110平方メートル基準に変えた。ハンセムのキム・ヨンハ売り場事業部理事は「フラッグショップで商品選択から設置まで一度にショッピングして、家具1つではなく、家の中のインテリア自体を購入するプレミアムショッピングを可能にさせた」と話した。木洞店の売り上げ目標は年間500億ウォン(約48億円)だ。
製品も高級化戦略をとった。ハンセムのプレミアム家具の台所設備「キッチンバッハ」はもちろん、世界的家具ブランド「NATUZZI」の新ブランド「NATUZZIエディション」、ドイツの名品ソファブランド「KOINOR」、イタリアの家具「CALIA ITALIA」などとフィスラー・ヘンケル・デンビーなど30種余りの台所生活用品ブランドを大挙展示した。インテリア教育を受けた空間演出の専門家とマンツーマンで相談できるようにして、忙しい顧客のために午後9時以降の夜間相談サービスも提供する。
チェ会長はイケアと最も対比されるハンセムの競争力を「一体化したサービス」として挙げた。イケアが運搬から組み立て・設置まで全て顧客の手に任せる実用家具を標ぼうするならば、ハンセムは注文から運搬・設置・アフターサービスまで全て任せられるプレミアムサービスで差別化するということだ。イケアが韓国式の配達サービスを導入しても大きな問題はないとの立場だ。チェ会長は「ハンセムは専門設置職員2000人余りが直接顧客を訪問するので、アウトソーシングするイケアとはサービスの質が違うだろう」と話した。
◆ハンセムフラッグショップ=ハンセムが家具やホームインテリアなど最新トレンドをひと目で見られるようにした空間だ。全国に280余りある100~150坪規模の一般代理店とは違い、ハンセムフラッグショップは6店舗だけだ。1500~2000坪の大きさでマットレス20台余りに直接横になって比較できる睡眠ゾーン、30余りの収納棚の中から選び必要に応じて内部を整えられる収納ゾーン、自分だけの台所をデザインするキッチンラボ、30坪型モデルハウスなどを備えている。
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