韓国人女優のアーデン・チョウがMTVドラマ『ティーンウルフ(TEEN WOLF)シーズン3』に「キラ」役で出演し、人気を呼んでいる。
『ティーンフルフ・シーズン3B(パート2)』は、TBSの『ビッグバンセオリー』と激しく視聴率争いをしている。毎回視聴者は200万~250万人。このドラマは、真夜中にオオカミ人間にかまれた後、徐々に自身もオオカミ人間になっていく10代の主人公スコットの成長を描いたドラマで、韓国をはじめ世界20カ国で放送されている。
アーデンが演じる「キラ・ユキムラ」という役は劇中で舞台となる高校の新しい日系人の生徒役で、主人公スコット(タイラー・ポージー扮)、彼のガールフレンドであるアリソン(クリスタル・リード扮)と三角関係を演じてストーリーを引っ張る比重のある役だ。
「キラ役はもともと日系女優が演じる予定でした。でも運良く私が抜てきされて、キラは急に韓国系の父親と日系の母親を持つハーフのキャラクターに変更されました。そして日系の代わりに父親役を演じる韓国系俳優を新しくキャスティングしました」。
すでに彼女のことを知ってサインを求めるファンたちもできた。アーデンがスターダムにのし上がるまでには7年がかかった。
米国テキサス州アマリオ生まれの彼女は、多くの韓国人2世のように「オールマイティ」に育った。両親はテコンドー道場を運営していた。彼女は小中高でA評価を維持し、チェロ・ピアノなど多様な楽器を習得、ダンススタジオに通って器械体操も習った。もちろん父親の影響でテコンドーは必須であった。
ミネソタ州から引っ越して高等学校を卒業し、イリノイ州立大学アーバン・シャンパン校(UIUC)で心理学を専攻した。大学時期に選択科目で演技の授業を取ってから女優の夢を育てた。
「もともととても内向的で恥ずかしがり屋の性格です。韓国人2世としてアジアっぽくない所で生きてきたからなのか、アイデンティティの混乱もあったし萎縮したりもしました。でも演技を通して内面にある別の私を知るようになりました。引き受けた役で感情を豊かに表現してみたら自信もできました」。
大学を卒業して自身の夢をかなえるために米国映画産業のメッカ、ハリウッドがあるロサンゼルス(LA)に移住したが壁は高かった。オーディションで最終2人に残っても、配役をもらえるのは「空の星をつかむ」かのようだった。
人気米ドラマの主役級獲得…魅力あふれる韓国人女性(2)
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