高度肥満症患者であるチョン・ソンホさん(仮名)が先月28日、ソウルの地下鉄の駅でほかの人が利用するエスカレーターを避けて1人で階段を歩いて上がっている。貧しいほど簡単に肥満になりやすく、肥満症患者は正常な社会・経済生活に大きな困難を訴える。
「『なぜそんなに太っているのか』『愚鈍に見える』という言葉を私の前で平気で言います。さらに通り過ぎる子供たちでさえ『豚』と指差します。世の中が嫌いで、しばらく家の外に出て行きませんでした。周辺の人々ともあまり連絡しません」。
負けん気が出た彼は、軍隊に行くためにダイエットと運動を死ぬほどやった。体重を100キロまで減らして現役で軍服務を終えた。しかし除隊する頃に再び太り始めた。そのため就職戦線でもいつも苦杯をなめた。書類選考までは通過したが、面接の壁を越えられなかった。ある面接官は「太っているから」と落とした理由も説明した。「あなたが仕事を出来なければ、ほかの人がその分もっとしなければならない」とか「顧客が不便がるかもしれない」というあきれる理由を聞いたこともある。やむを得ずミンさんは母親の月の収入(120万ウォン、約11万5000円)に頼って暮らしている。
ミンさんは肥満、正確に話せば超高度肥満症だ。大韓肥満学会の基準によれば、肥満指数(BMI・体重を身長の2乗で割った値)が25以上なら肥満、30以上なら高度肥満、40以上なら超高度肥満だ。ミンさんのBMIは45だ。
肥満人口が増える中で高度肥満や超高度肥満の人も共に増加している。彼らは健康管理をしっかりできないだけでなく、就職など社会的差別に苦しめられる。働き口を求められないために低所得層に落ち、治療費がないから肥満はさらに悪化する。「高度肥満→差別→貧困→肥満悪化」の悪循環構造が固まってしまう。単純に個人の責任だと放置するには社会問題としてみるべき側面が大きい。
「差別→失業→貧困」の悪循環…高度肥満症の悲劇=韓国(2)
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