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大学進学率OECD1位なのに…大卒者の4割は就職できず=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国の大学構造改革が急がれる別の理由は大学の卒業証書を取っても就職できない現実のためだ。

韓国は25~34歳の青年層の大学教育履修率が2011年基準で64%と、経済協力開発機構(OECD)加盟34カ国で最も高い。英国の47%、フランス・米国の43%、ドイツの28%など、ほとんどの先進国を大きく上回る。反対に該当年齢層の大卒者の就職率は75%で最下位だ。最も高いオランダの92%はもちろん、メキシコ(78%)やトルコ(77%)、チリ(76%)にも劣る。

昨年2月に地方私立大学の産業デザイン学科を卒業しまだ就職を準備中のパクさん(28)は、「大卒者があふれているので就職が厳しくなるしかないのではないか。政府が雇用予測をせずに大学ばかり増やした」と批判した。彼は「ソウルの有名大学も地方の新設大学も学科は似ておりカリキュラムも差別化されていないので大学を卒業しても就職競争力は生まれない」と話した。教育部が昨年2月に大学卒業者の就職率を調査したところ59.3%となり、10人中4人は卒業後すぐに失業者になることが明らかになった。


先を争って大学に行くが大学教育に対する満足度は高くない。大韓商工会議所が2001~2006年の大卒就職者1019人を対象にアンケート調査した結果、60.3%が「大学教育は企業の要求を反映できていない」と答えた。現在の業務と関連し「大学を卒業しなくてもできること」という回答も28.2%に上った。

昨年娘が商業高校に進学したキム・ヨンモさんは、「子どもが大学の代わりに商業高校を出て就職すると言った時は反対した。実際に行ってみると学校のプログラムも良く就職見通しも明るく、子どもも私も満足している」と話した。「娘は就職を先にして後から大学に通うとして英語の勉強も熱心にしている。大学に集まっていった後で『中小企業では働けない』と言うのでは困らないか」と付け加えた。

就職市場では地殻変動が起きている。韓国雇用情報院が昨年の専門系高校卒業者5149人を対象に行った調査を見ると、就職を希望するマイスター高校卒業生の10人に9人は就職に成功した。全専門系高校卒業者のうち常用職の比率も62.1%に達し2年間で13.3ポイント上昇した。朴槿恵(パク・クネ)大統領は先月の教育部の業務報告で「大学進学が一般化されている韓国社会と違いスイスは大学進学率が29%にすぎないが国家競争力指数は5年連続で1位だ。韓国も学閥ではなく能力が中心となるよう社会体質を変えなければならない」と強調した。教育部関係者は「大学規模過多問題を解消するために不良大学を強制的に整理できる根拠を構造改革関連法案に設ける計画だ」と話した。



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