女子スピードスケートのイ・サンファ(左)とキム・ヨナ。
しかしこうした効果は表面的なものにすぎない。選手のスポンサー企業と2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪を開催する国の立場で見ると、両選手による経済的価値は推算するのが難しいほどだ。キム・ヨナが2010年バンクーバー冬季五輪で金メダルを獲得した当時、国民体育振興公団が漢陽大スポーツ産業マーケティングセンターに依頼して算出した数値を見ると、キム・ヨナが創出する経済波及効果は直接的な効果だけで1兆8201億ウォン(約1700億円)にのぼった。“ヨナ携帯電話” “ヨナ積立金”など名前を活用したネーミングライセンス製品の売り上げが約1兆7891億ウォンだった。名前自体がブランドパワーを持ったのだ。このため「ヨナノミクス」という言葉が生まれたりもした。国家イメージ向上、企業広告効果および株価上昇、スポーツ産業波及効果などの間接的な経済効果はさらに大きく、約3兆4149億ウォンと分析された。
サムスン電子が当時調査した結果、家電ブランド「ハウゼン」広告にキム・ヨナが出演する前、サムスン電子の販売競争力は他のライバル会社に比べ66%だったが、出演後は90%まで上がった。キム・ヨナが広告モデルとして登場した現代自動車は当時700億ウォンの広告効果を得たと分析された。
2003年にドラマ『冬のソナタ』で韓流スターとなったペ・ヨンジュン(42)は当時、現代経済研究院が分析した結果、国内で1兆ウォン、日本で2兆ウォンなど計3兆ウォンを超える経済効果を誘発したと推定された。現代経済研究院のイ・ブヒョン研究員は「10年が過ぎた今、情報の拡散速度や範囲を勘案すると、スター1人が生み出す経済効果は、似た重量感を前提にした場合、ペ・ヨンジュンの時よりはるかに大きくなるだろう」と予想した。
チェ・ビョンイル元韓国経済研究院院長は「2003年に李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン会長が『天才1人が10万人を支える』と述べたが、その言葉が間違っていないほどスターの経済的影響力が大きい時代になった」と述べた。
“ヨナノミクス”が韓国に与える経済効果…ペ・ヨンジュン当時をはるかに上回る(1)
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