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【コラム】韓国経済の“救援投手”「産業エンジンプロジェクト」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「17日のドラマ」ソチ冬季オリンピック(五輪)が閉幕した。国民に感動と喜びを与え、時には残念な思いをさせた。“スピードスケート女帝”イ・サンファは女子スピードスケート500メートルで五輪2連覇を達成し、最高の喜びを与えてくれた。女子ショートトラックは3000メートルリレーの決勝で、最後の半周を残して痛快な大逆転劇を見せた。最善を尽くした韓国選手団と国民の大きな関心と応援は競技場の氷のように輝かせた。

韓国経済も昨年、過去最大の輸出と貿易黒字、3年連続貿易規模1兆ドルというトリプルクラウンを達成し、国民に「希望」を伝えた。現在、雇用をはじめとする全般的な経済指標も回復傾向を見せている。しかし今の景気回復傾向を維持し、先進経済に飛躍するための道は険しい。先進国との技術格差が狭まらない中、中国が急速に追い上げてきている。さらに韓国経済の成長と危機克服の牽引車の役割をしてきた企業投資は依然として停止している。

韓国経済が直面した危機を克服し、先進経済への飛躍を繰り上げるために、韓国は「創造経済」を産業政策の主軸とし、主力産業をファーストムーバー型に切り替えるなど、画期的な代案を模索しなければならないだろう。産業通商資源部は昨年500人の専門家とともに6カ月間悩んだ結果、ウェアラブルスマートデバイス、自律走行自動車、高速・垂直離着陸無人航空機など未来戦略分野の13件の「産業エンジンプロジェクト」を選定した。相対的に韓国が比較優位にある製造業に新技術や情報通信技術(ICT)・ソフトウェア(SW)を融合し、高付加価値新産業を創出し、新しい産業生態系を作っていくためだ。


プロジェクト推進過程で大企業は高リスク技術開発を、中小・中堅企業は装備・部品技術開発を、大学・研究所は基礎固有技術開発と人材養成を担当する役割分担を通じて、産・学・研がお互い協力する好循環産業生態系を築くことができると期待している。政府は技術開発とともにグローバル共同研究と事業化、インフラ構築などを立体的に支援する予定だ。民間が単独投資するには負担が大きい未来戦略分野には政府が率先して投資し、国内で独自開発が難しい分野は技術先進国と共同研究を進めて核心技術を確保する計画だ。また、産業エンジンファンドを設立し、開発技術の事業化を促進する一方、プロジェクト推進に必要な核心装備開発も支援することで、中小・中堅企業の役割を強化していく方針だ。

専門家は今年が韓国経済の機会であり危機になると予想している。このまま停滞するのか、昨年の貿易成果の勢いに乗って先進経済に飛躍するのか、重大岐路に立っているということだ。先進経済への飛躍は政府と企業、国民が一つの心でつながり団結してこそ可能だ。その中心には新しい成長エンジンの産業エンジンプロジェクトがある。国民の高い関心と多くの参加が必要な理由だ。

金宰弘(キム・ジェホン)産業通商資源部次官



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