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【社説】韓国政府は南北高位級の接触を再開せよ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が対話と武力デモの両面戦略を見せている。北朝鮮は南北高位級接触と離散家族対面行事への前向きな対応に続いて日本との赤十字会談を求める中、先月27日にスカッド系列弾道ミサイル4発を東海(トンへ、日本名・日本海)に向けて発射した。対内的には思想活動家大会を契機に金正恩唯一領導体系の確立を促している。北朝鮮のこのような動きには、キー・リゾルブ韓米合同軍事演習、米国と国際社会による対北非核化・人権圧迫に対抗しつつ、交渉時の立場を高めるためのものだとの分析が出ている。北朝鮮はキー・リゾルブ演習初日の24日、西海(ソヘ、黄海)の北方限界線(NLL)を侵した。北朝鮮警備艇は3回にわたってNLLを越えてきたが、韓国側の警告放送の後、退却した。韓国国防部はNLL侵犯と弾道ミサイル発射が「意図的かつ計画された挑発だと判断する」と述べた。北朝鮮の弾道ミサイル発射は2009年以降初めてだ。

北朝鮮は米国が人権非難に出たため対応の程度を一段階高めた可能性もある。ジョン・ケリー米国務長官は26日、北朝鮮を「悪(evil)」と非難し、米国務部はその翌日に北朝鮮の人権侵害を盛り込んだ報告書を発表した。国連の北朝鮮人権調査委員会が北朝鮮の人権弾圧を告発した報告書を出してから10日後のことだ。韓米合同軍事演習が4月中旬まで行われ、国際社会の北朝鮮に対する人権圧迫が強まっている状況なだけに、北朝鮮の追加挑発の可能性も排除できない。万全の対備態勢が必要だ。

北朝鮮が韓国人抑留宣教師キム・ジョンウク氏の「反国家犯罪」自白記者会見を行い、日本との赤十字会談の開催に動いたのは守勢局面を抜け出そうとする意図と見える。この会談では人道的問題である日本人遺骨送還を協議する予定といわれているが、両側の外交当局者が参加する。北朝鮮は日本の対北制裁を緩和しつつ韓国の対北接近を引き出そうという考えを持っている可能性がある。今後、一定部分の対話の中で緊張局面が予想される。北朝鮮の追加的な状況悪化措置を防ぎ、南北関係を主導・管理するためには先制的対話再開が一つの方法になるだろう。南北は先月14日に離散家族対面を引き出した高位級接触で追加会談を行うことにしたのではないか。この枠組みの中でわれわれの立場と国際社会の憂慮を伝えることができる。タイミングを逃してはいけない。

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