イラスト=キム・フェリョン記者
◇遅れて始動したクネノミクス
これに対し遅れてスタートした朴槿恵(パク・クネ)政権は就任当初から人事の失敗と側近のスキャンダルでさまよっていた。さらに大統領職引き継ぎ委員会が提示した経済政策構想は紛らわしいことこの上なかった。野心に満ちて出した創造経済は実体につかみどころがなく、雇用創出と福祉拡大、経済民主化と企業投資活性化、規制緩和と公正競争確立などちょっと見にも一貫性がなく、さらに相反するものさえある政策を散発的に出しただけだ。一言で朴槿恵政権の性格と追求する目標を象徴するほどの明確なビジョンはなかった。よほどでなければ隣国日本のアベノミクスをうらやんだあげくに韓国もクネノミクスのようなものでも作るべきではとの声が出ただろうか。
そうするうちに今年初めの新年記者会見を通じ朴槿恵大統領が出したのが経済革新3カ年計画だ。1年近くの試行錯誤を繰り返した末にいよいよ朴槿恵政権の経済政策の基本枠組みを提示したのだ。公共機関正常化と創造経済の実現、内需活性化を骨子とした経済革新3カ年計画はやや急ごしらえされた印象は濃いが、具体的な成長目標と実践意志を盛り込んだという点で以前のアプローチ方法とは明確に異なったものだ。朴大統領が25日に就任1周年の国民向け談話を通じ明らかにした経済革新計画は内容が一層整い実践方式がより具体化された。「非正常の正常化」を通じて経済の基礎を固め、創造経済を通じて経済の躍動性を高め、規制緩和を通じて内需基盤を固めバランスの取れた成長の踏み台を用意するということだ。これまで何度も指摘されてきた韓国経済の慢性的な弊害を根本的に刷新し持続可能な安定成長の軌道に再進入させるということだ。さらにこうした目標を成し遂げるために大統領が任期中は直接取りまとめると確約までしたため期待は大きくなるほかない。いまやしっかりとした「クネノミクス」が出されたわけだ。
【コラム】クネノミクスvsアベノミクス(2)
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