イラスト=キム・フェリョン記者
これに対し遅れてスタートした朴槿恵(パク・クネ)政権は就任当初から人事の失敗と側近のスキャンダルでさまよっていた。さらに大統領職引き継ぎ委員会が提示した経済政策構想は紛らわしいことこの上なかった。野心に満ちて出した創造経済は実体につかみどころがなく、雇用創出と福祉拡大、経済民主化と企業投資活性化、規制緩和と公正競争確立などちょっと見にも一貫性がなく、さらに相反するものさえある政策を散発的に出しただけだ。一言で朴槿恵政権の性格と追求する目標を象徴するほどの明確なビジョンはなかった。よほどでなければ隣国日本のアベノミクスをうらやんだあげくに韓国もクネノミクスのようなものでも作るべきではとの声が出ただろうか。
【コラム】クネノミクスvsアベノミクス(2)
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