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【噴水台】もう少しこらえば良かったのでは?…オリンピック中なのに=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イラスト=カン・イルグ

「どうせ後になって騒ぐのだから、数日だけこらえれば良かったのに。ソチ冬季オリンピックが終わるまで」。

派閥主義と不条理疑惑を受けている大韓スケート競技連盟を調べることには賛成する。それで韓国の有望株の翼がこれ以上折れることないように、さらに高く、さらに遠く出られるように支援する組織に生まれ変わることを願う。このような論議が今ごろ大きくなったのはちょっと遅い感もある。

しかし朴槿恵(パク・クネ)大統領が「アン・ヒョンス選手問題が体育界の底辺の不条理と構造的乱脈の様相によるものではないか」と発言し、さらに文化体育観光部がスケート連盟に対して調査するとして「ムチ」を持って揺さぶる姿を見て眉間のしわがよったのは、時が時だからだ。とにもかくにもスケート連盟は、選手団を率いてオリンピックという戦場で戦っている最中だ。前線で戦っているところに後方ですべき仕事は、兵士たちを支援して彼らの無事帰還を祈ることだ。戦闘中に指揮官の資格や問題を揺るがして懲らしめると意気込むのは、誰の得になることなのか。他国がそうしていたら私たちは知恵のない子供のようなことをすると言ってあざ笑わなかっただろうか。


発端はスケート連盟に反旗を翻してロシアに帰化したアン・ヒョンス選手がメダルを取ってからだ。ところがアン選手がスケート界の不条理問題を提起したのはすでに帰化当時からだった。スケート界の不条理論議が起きたのはそれよりもさらに前だった。なぜその時には耳目を閉じていたのか残念だ。痛ましいことは韓国の若い選手たちだ。4年間も血の汗を流して準備したオリンピックで集中しなければならない瞬間に、大人げない大人たちのために苦しい思いをしながらも神話を描き出す若い選手たちの姿に粛然した気持ちにさえなる。

「競技で倒れた選手も倒した選手も、4年間その競技だけを眺めて走ってきた。誰が彼らをののしる資格があるのか?」

韓国の熱血ネットユーザーがまた1件上げた。今回のオリンピック女子ショートトラック500メートル決勝戦で韓国のパク・スンヒ選手ら2人を倒れさせるようにしたエリス・クリスティ選手(英国)のフェイスブックに訪ねていって団体で抗議文を残し、度を越した悪口まで書きこんだ。これに対し海千山千のすべてを体験した英国BBC放送までが驚いて憂慮する報道をした。顔の分からない個人を対象にオンライン上で群れで集まって腹いせで悪口を浴びせるのが日常化した国は韓国ぐらいだ。今回の事故に最も傷ついたのはクリスティ選手でなかったのだろうか。彼女は慰労されるべきであり、非難を受けてはいけない。

今回のオリンピック中で最も残念だったのは、期待以下の成績ではなく、レベル以下である私たち韓国の民度が国際的に露呈したという事実だ。忍耐力・余裕・礼儀・配慮などを競う競技がオリンピック種目として作られたら良いだろう。すると韓国の人々は、オリンピックで金メダルを取るためにも競技方法を習うことになるはずだから。

ヤン・ソンヒ論説委員



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