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<ソチ五輪>キム・ヨナvs浅田vsリプニツカヤ、フィギュア3強を比較

ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版

浅田真央(左)とキム・ヨナ。

2014ソチ冬季オリンピック(五輪)フィギュアスケート女子シングルがついに始まる。19日夜12時からショートプログラム(SP)競技が行われる。フィギュア女子シングルは三つ巴戦に圧縮されている。2連覇に挑む“フィギュア女王”キム・ヨナ(24)に“フィギュアシンデレラ”ユリア・リプニツカヤ(16、ロシア)と浅田真央(24、日本)が挑戦する。

◆キム・ヨナ、「哀切」の裏に高難度演技

キム・ヨナのショートプログラム(SP)の曲はスティーヴン・サンドハイムのミュージカル「リトル・ナイト・ミュージック」に挿入された「悲しみのクラウン」。フリーはタンゴの巨匠アストル・ピアソラの「アディオス・ノニーノ」だ。ともに「哀切」を感じさせる。しかし技術的には速いリズムで複雑なステップとジャンプを休みなくする高難度プログラムだ。


キム・ヨナがSPとフリーにそれぞれ1回ずつ入れた3回転連続ジャンプ(トリプルルッツ-トリプルト-ループ、基本点10.10点)を完ぺきにすれば事実上、ゲームは終わりだ。速度、飛距離、ジャンプの高さで他の追従を許さない。教科書ジャンプという評価を受けるキム・ヨナはすべてのジャンプで加算点を受ける。老練な表情演技と振り付け消化能力のおかげで芸術点もライバル選手を圧倒する。

今大会のキム・ヨナのもう一つの武器は自信だ。キム・ヨナは今季、これまで見られなかった黄色い衣装を着る。フリーでは黒と紫が混ざった色だ。「歴代オリンピック優勝者は青い服を着た」という俗説をあざ笑うようだ。一方、浅田はフリーで、リプニツカヤはSPで青の衣装を選択した。キム・ヨナは「ジンクスは気にしない」と語った。

◆浅田、トリプルアクセルで新記録に挑戦

浅田はSPはショパンの「ノクターン」。シニアデビューシーズンの2006-07シーズンに使った曲だ。フリーにはラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」を選んだ。ともに伝統的な優雅さを強調する。

浅田は五輪の舞台ではやや保守的な性格のクラシック音楽を主に使った。2010バンクーバー五輪ではフリーにラフマニノフの「鐘」を選択した。今回もこうした流れは似ている。

浅田は自分の必殺技をトリプルアクセルとしている。浅田は今回のソチ五輪でトリプルアクセルをはじめ、トリプルジャンプを計8回する予定だ。日本メディアはこれがギネスブックに登録されるほどの新記録だと大騒ぎしている。また、8回のトリプルジャンプということで「エイト(8)トリプル」という言葉まで作り出した。

しかし浅田は今季、実戦でトリプルアクセルを一度も成功させていない。実戦で弱い姿を見せるなど、メンタルが弱いというのが決定的な弱点だ。トリプルアクセルをミスする場合、減点幅が大きいため、浅田にとってトリプルアクセルは必殺技でなく「諸刃の剣」という評価だ。

◆リプニツカヤ、果敢な挑戦

16歳のリプニツカヤは予想を覆す完熟した曲を選んだ。SPではマーク・ミンコフのピアノ曲「愛はまごころ」に合わせて演技する。フリーには映画「シンドラーのリスト」の主題曲を選んだが、意外という評価が多い。ナチの犠牲になったユダヤ人の話であるこの映画の主題曲であるだけに、重く寂しい雰囲気がある。

アン・ソヨン大韓スケート連盟理事は「リプニツカヤはまだ幼いので、この曲を完全に理解して芸術的な演技をするのは難しいと思われる」と話した。しかしあどけない顔の幼い少女が堂々と重い曲で演技するという点で、海外メディアは高い評価をしている。

リプニツカヤは17日の滑走順抽選現場にも現れずモスクワで練習をするなど、大胆な姿を見せている。16歳という年齢のために「失うものはない」という態度を見せるのも強みだ。

リプニツカヤは柔軟性を前面に出したスピンが最高の強みだ。フライングキャメルスピン、レイバックスピン、チェンジフットコンビネーションスピンですべて最高のレベル4を受けた。加算点も最高点の3点に近い。腰痛に苦しんだキム・ヨナは総合選手権でレイバックスピンに対してレベル3を受けた。



【特集】ソチ纓季オリンピック2014

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