強大な２つの新製品がやってくる。国民的セダン「ソナタ」と国民的携帯電話「ギャラクシー」だ。消費者には期待を、ライバルには緊張を抱かせて発売がカウントダウンに入った今年前半期の２大新製品だ。２つはともに登場と同時に市場の地図を変えると期待されている「パラダイムチェンジャー」だ。現代（ヒョンデ）車とサムスン電子にとっても新製品は格別だ。ソナタは現代車がさらに伸びるか、ここで止まるかを計る試金石だ。サムスン電子は分期営業利益１０兆ウォン（約９兆６０００億円）の再進入の任務をギャラクシーＳ５に任せるしかない。遠くからそっと姿を見せた２つの大物に会うために一足早く行ってきた。

先月９日、京畿道華城市（キョンギド・ファソンシ）の現代・起亜車技術研究所。カモフラージュの幕がかかった未公開車両が並んでいた。電気自動車と推定されるボックスカー、海外戦略型多目的車両（ＭＰＶ）と思われる車…。その中の乗用車１台が注目をひきつけた。新型ソナタ（ＬＦ）であった。

今年、現代車の最高野心作である新型ソナタがカモフラージュの幕をはずす日が迫っている。現代車は来月、国内市場にソナタを発売する予定だ。具体的な大きさ、エンジンの種類や出力、燃費などはベールに包まれている。ヒントが多い部分はデザインだ。ある海外自動車専門サイトが描いた予想図を見ると、前面ラジエーターグリルのラインはＹＦソナタよりも太く、側面に水平ラインが軽快に引かれて全般的にジェネシスと似ている。現代車はジェネシスに適用された新しいデザイン哲学「Ｆｌｕｉｄｉｃ　Ｓｃｕｌｐｔｕｒｅ（流体彫刻）２．０」を他車にも適用すると明らかにしている。


昨年末に発売された中国戦略型の中型車であるミストラと似ているという評価もある。現代車関係者は「新しいソナタのデザインがインターネットの予想図と似ていることは事実」としながら「極秘に行われたデザイン関連の消費者調査の反応はとても良かった」と話した。

業界一部で推定されていた輸入車対抗用ディーゼルモデルの発売は後回しにした。3月にはガソリンモデルだけが出てくる。既存の２．０リットルエンジンと６段自動変速機もそのまま使われるという。付加装備は大幅に増える。現代車は社報を通じて新車に車線離脱警報装置（ＬＤＷＳ）、後側方警報装置（ＢＳＤ）、キーを持ったままトランクの後ろにとどまるとトランクが開くシステムなどを追加すると明らかにした。ジェネシスに適用された４輪駆動システム「Ｈトラック」の適用の可能性も提起されている。

現代車の選択と解決策が注目される部分は重さと燃費だ。ジェネシスと同じように高張力鋼板使用の比重を増やすだろうという観測のためだ。この場合、さらに丈夫になるが燃費は低くなる。現代車関係者は「新型ジェネシスの場合、数字上の燃費ではない運転者が主に走行する状態（２０００～３０００ｒｐｍ）の燃費はより良かった」と話した。

現代車ではＬＦソナタは国内市場の占有率が７０％水準まで落ちた会社全体の前進・後進を計る試験台でもある。新型モデル発売直後には年間１５万台以上売れたソナタの肩が重いわけだ。米国市場占有率１０％（現在８％）達成にもソナタの役割が重要だ。



ＬＦソナタとギャラクシーＳ５…今年の２強新製品（２）