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<ソチ五輪>韓国男子ショートトラック「ノーメダル」危機…なぜ?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ノーメダル侮辱に非難まで。韓国の男子ショートトラック代表チームが四面楚歌に陥った。

韓国代表チームは15日、1000メートル決勝でシン・ダウン(21、ソウル市庁)が失格処分になり1500メートルに続き再びメダル獲得に失敗した。これで韓国の男子チームは準決勝から脱落した5000メートルリレーを含めて3種目連続で1つのメダルも獲得できなかった。18日に開かれる500メートルも3位以内に入らなければ2002年のソルトレークシティオリンピック以来12年ぶりのノーメダルで大会に終わる。

メダルの可能性は高くはない。今シーズン国際スケート連盟(ISU)ワールドカップ男子500メートルランキングの1、2位はビクトール・アン(29、ロシア、韓国名アン・ヒョンス)とチャールズ・ハメリン(29、カナダ)だ。ビクトール・アンは1000メートル、ハメリンは1500メートルで金メダルを取って大会2冠王を狙っている。一方の韓国はパク・セヨン(21、檀国大)が500メートルのシーズンランキング6位、シン・ダウンが38位なのでメダル圏との距離が遠い。短距離に弱い男子代表チームがオリンピックショートトラック500メートルで金メダルを取ったのは、1994年のリレハンメル大会のチェ・ジフン(40)が唯一だ。


雰囲気も最悪だ。大会開始から巻き起こったスケート連盟の派閥戦いの後遺症が代表チームを襲った。選手たちの対応も未熟だった。シン・ダウンは14日、大韓体育会のSNSにファンたちの荒々しい叱責を受けたイ・ホソク(28、高陽市庁)を擁護する文を載せて自ら物議を招いた。バンクーバーオリンピック1500メートル決勝でソン・シベク(27)とぶつかったイ・ホソクは、13日に開かれたリレー準決勝でも倒れてファンたちの公憤を買った。シン・ダウンは「一番悔しいのは私たちなのに、私たちが大丈夫だと話しているのをなぜ皆さんが悪口を言われるんですか」として「後輩たちの軍免除のためにたくさん苦労した」としてイ・ホソクを擁護したが、火が出た家をあおりたてた格好になった。ネットユーザーは「軍免除のために国家代表チームになったのか」と叱責した。シン・ダウンは16日再び個人のSNSに「兵役問題のために運動をしたことは一度もないとインタビューをした」という長文の反論文を載せてまた舌禍を自ら招いた。

韓国選手はかつての先輩であるビクトール・アンとの競争でずっと押されながら心理的に萎縮した状態だ。1000メートル準決勝に出たイ・ハンビン(26、城南市庁)は、競技中オランダのシンキー・クネフト(25)と衝突後、ゆっくり走った。事実上の競技放棄であった。衝突直後、悔しそうにクネフトをにらんだが競技後に失格処分となった選手はイ・ハンビンのほうだった。「競技に負けて、マナーでも負けた」という批判が激しかった。2006年トリノオリンピック3冠王のチン・ソンユ檀国(タングク)大学ショートトラックコーチ(25、女性)は「心理的に不安で競技が思いどおりにできなかったので脚も動かない」として「失格が多くなったのも、このためのようだ」と分析した。

一方、ホームファンたちの熱烈な支持を受けているロシア代表チームは雰囲気が最高潮だ。オリンピックのショートトラックでメダルが1つもなかったロシアは、ビクトール・アンが金メダルと銅メダルを1つずつ獲得した。ここに1000メートル銀メダルリストの、ウラジーミル・グリゴリエフ(32)の善戦まで増した。500メートルにも出場するクリゴリエフはこの種目でシーズンランキング3位だ。

男子ショートトラック最悪の成績は、ノーメダルで大会を終わらせたソルトレークシティオリンピックだ。だが当時は1500メートル決勝に出たキム・ドンソン(33)が、ハリウッドアクション並みのアポロ・アントン・オーノ(32、米国)に金メダルを奪われた。今回のように無気力ではなかった。



【特集】ソチ冬季オリンピック2014

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