３カ月以上続いた尹錫ミン（ユン・ソクミン、２８、元起亜）の移籍説がついに終止符を打った。行先地は予想通りボルティモアだ。

米ＣＢＳスポーツをはじめとする複数の現地メディアは１３日（日本時間）、「尹錫ミン（ユン・ソクミン）が３年・総額５７５万ドル（６１億１０００万ウォン）の条件で合意した」と伝えた。

メジャーリーグ公式ホームページは「身体検査を残しているが、通過すると予想される」とし「尹錫ミンは先発と救援の経験があり、２０１１年韓国プロ野球の最優秀選手（ＭＶＰ）。代理人はスーパーエージェントのスコット・ボラス」と紹介した。


尹錫ミンのボルティモア行きは予想範囲内の結果だ。ミネソタとともにボルティモアは以前から尹錫ミンを獲得リストに含めていた。

環境も悪くない。ボルティモアは冬の移籍市場で先発スコット・フェルドマン（３１、ヒューストン）、ジェイソン・ハメル（３２、シカゴ・カブス）がチームを離れた。百戦老将フレディ・ガルシア（３８）もアトランタに移った。さらに抑え投手のジム・ジョンソン（３１、オークランド）までが移籍し、先発・救援ともに空白が生じた。

昨年２００イニング以上を投げた投手はクリス・ティルマン（２６）しかいない。経験と実力を兼ね備えた選手がほとんどなく、チーム内の投手の最高年俸（３６５万５３３３ドル）もメジャー２年目チェン・ウェイン（２８）だ。尹錫ミンが競争力を発揮できる土台だ。ただ、昨年のワールドシリーズ優勝チームのボストンをはじめ、伝統の強豪ニューヨーク・ヤンキースなどが含まれたアメリカン東部地区でどれほどの競争力を見せられるかがカギとなる。

ボルティモアのホーム球場のカムデンヤーズは右翼フェンスが９７メートルにすぎず、投手に不利な球場に挙げられる。