ショートトラックは伝統の孝行種目だった。２０１０年のバンクーバー冬季オリンピックまで金メダル１９個を獲得した。夏季オリンピックのアーチェリーの歴代金メダル数と同数だ。しかし、ソチオリンピックで金メダルの便りはまだない。

派閥争いの末、ロシアに帰化したビクトール・アン（２９、韓国名アン・ヒョンス）が、男子１５００メートルで銅メダルを取ったのに続き、１３日の男子リレー５０００メートルで１位にロシアを決勝に導き、大韓氷上競技連盟に対する非難の声は更にもっと大きくなっている。

反面危機の韓国の男子ショートトラックはリレー準決勝で４周を残してイ・ホソク（２８、高陽（コヤン）市庁）が転倒し、予想外の３位となり決勝進出に失敗した。ネットユーザーは韓国選手の不振を氷上連盟の派閥争いのせいにしている。


成績至上主義に隠れ、腐るだけ腐ったショートトラック派閥争いは２００６年に世の中に公開された。トリノオリンピックで男女代表チームは韓国体育大と非韓国体育大派に分かれて別々に訓練した。当時アン・ヒョンスは大会前まで女子チームと訓練し、チン・ソンユ（２６、引退）とピョン・チョンサ（２７、引退）は男子チームで訓練をした。その年の４月、アン・ヒョンスの父、アン・ギウォン（５７）氏は息子が代表チーム派閥争いの犠牲になったとし空港で氷上連盟副会長と拳骨争いを行った。２０１０年、イ・ジョンス（２５、高陽市庁）とクァク・ユンギ（２５、ソウル市庁）が競技中に互いに示し合わせて相手を押したという「八百長波紋」まで広がった。

氷上連盟は腐った患部を摘出しないまま、形式的な謝罪と尻尾切りを繰り返した。２０１０年の「八百長波紋」後、氷上連盟は「派閥は消えた」と主張している。果たしてそうか。

パク・スンヒ（２２、華城（ファソン）市庁）の師匠であるチョ・ナムギュ（３０）コーチは１３日「私は檀国（タングク）大学出身の非韓国体育大側だが中間の立場で見ると、連盟にだけ誤りを問いただすのは難しい。アン・ヒョンスのロシア帰化は氷上連盟と不和もあったが負傷余波もあった」とし、「世代交代がなされ、派閥問題の多くは消えた。若い指導者の間で公正に競争しようという共通の思いが形成された」と話した。



＜ソチ五輪＞力を発揮できない韓国男子ショートトラック…実力のせいか派閥のせいか（２）

【特集】ソチ冬季オリンピック２０１４