韓国ショートトラックが相次ぐ不運を経験した。パク・スンヒ（２２・華城（ファソン）市庁）は女子５００メートルでオリンピック初めての金メダルを目前で逃し、男子ショートトラック代表チームは５０００メートルリレーで決勝に進出できなかった。

パク・スンヒは１３日（韓国時間）ロシアのソチアイスベルクパレスで開かれた冬季オリンピック、ショートトラック女子５００メートル決勝で５４秒２０７を記録して銅メダルを獲得した。決勝でスタートするやいなや先頭に立ったパク・スンヒは４周を残し、後に続いたアリス・クリスティ（英国）がバランスを崩して転倒し、一緒に氷板の上に倒れた。再び立ち上がった後、終盤まで最善を尽くして走り、ゴールしたパク・スンヒはクリスティが反則で失格になると同時に銅メダルを取得した。一番最初にゴールした李堅柔（中国、４５秒２６３）が女子５００メートル金メダルを取得した。

パク・スンヒとしては惜しい結果であった。パク・スンヒは予選から準々決勝、準決と全て、組１位で通過した。昨年３月の世界選手権、昨年９月ワールドカップ１次大会女５００メートルで２位に上がるなど最近になって短距離で良い結果を出していた。米国ＡＰ通信は足首骨折でオリンピックに出ることが出来なかった王濠（中国）の代わりにパク・スンヒの女子５００メートル金メダルを予測した。決勝でも先頭を切って走ったパク・スンヒは他の競争者と体がぶつかって倒れ、韓国で初のショートトラック女子５００メートル金メダルの機会を逃した。


男子５０００メートルリレーでは韓国の男ショートトラック代表チームが決勝に進出できなかった。イ・ホソク（高陽（コヤン）市庁）、シン・ダウン（ソウル市庁）、イ・ハンビン（城南（ソンナム）市庁）、パク・セヨン（檀国（タングク）大）で構成された男子代表チームは５０００メートルリレー予選で３位に終わった。イ・ホソクが５周を残してコーナーを回って米国選手と体の小競合いが広がりながらバランスを失い転倒した。結局、オランダ、カザフスタンに後れを取った。

レースを終えた後選手たちは話す言葉を忘れたように首をうな垂れた。レース途中で倒れたイ・ホソクは競技後、記者の質問に答えずにそのまま競技場を出た。パク・セヨンは電光掲示板をしばらくの間見つめ、残念な表情を浮かべてうな垂れた。シン・ダウンは「倒れながら私たちが米国選手に触ったようだった。最後にサインも合わなかった」として物足りなさを隠すことができなかった。男子ショートトラックがリレーの決勝にも上がることができないのは、２００２年ソルトレイクシティ大会以来、１２年ぶりだった。



【特集】ソチ冬季オリンピック２０１４