与党セヌリ党鄭夢準(チョン・モンジュン)議員のソウル市長選出馬が秒読み段階に入った。鄭議員は7日、銅雀(トンジャク)区民らと懇談会を開いた。「地域の意見を聞いた上で遅くなる前に決めたい」という鄭議員の発言から、事前手続きはひとまず終えられたことになる。鄭議員周辺からも「14日を前後して結論が出るだろう」という言葉が出ている。現在鄭議員は出馬時期と方式をめぐり内部議論中だという。
1カ月前には出馬説を一蹴していた鄭議員の心が変わったのは周辺からの勧誘が少なからぬ影響を及ぼした。鄭議員本人もソウル市長候補支持率1位に上がる世論調査結果が相次いで出され、本格的に出馬を考え始めた。2008年と2012年の総選挙でソウル・銅雀乙に地方区を移し、鄭東泳(チョン・ドンヨン)、李啓安(イ・ゲアン)元議員をそれぞれ押さえ2連勝を収めた自信も一役買った。
だが、鄭議員が出馬を正式に宣言するまでには超えなければならない障害物が少なくない。何より今年ソウル市長選挙に出馬すれば2017年の大統領選挙への挑戦は事実上断念せざるを得ないという点が彼の悩みを深くしている。鄭議員と近いソウル地方区のある議員は、「鄭議員が最終決断を下さなければならないのがまさにこの部分だ」と話した。
2012年の大統領選挙当時に党内選挙不参加を宣言した鄭議員は2017年を目標に戦列を立て直しているところだった。今回ソウル市長選に出馬し当選した場合、任期を3年も満たさずに大統領候補を選ぶ党内選挙戦に飛び込むのは無理だというのが政界の支配的な見方だ。これに対し鄭議員側は「当選7回に大統領候補群に属していた方がソウル市長選への出馬を苦心するのは、ソウルに尽くしてほしいという市民と党の要求を重く受け止めている次元だけのこと」とし、市長選出馬と大統領選挙とを関連づける動きを警戒した。青瓦台(チョンワデ、大統領府)と親朴槿恵(パク・クネ)系列が暗黙的に金滉植(キム・ファンシク)前首相を押していることも悩みだ。代議員・党員が選挙人団の半分を占めるセヌリ党の規定上、朴槿恵派の動きが表面化する場合には組織票で鄭議員が劣勢に立たされるほかない。鄭議員が5日に黄祐呂(ファン・ウヨ)代表と面談した後、「朴大統領が4日の閣議で選挙の厳正中立を強調する話をしなかったか」と明らかにしたのもこうした党内の気流を意識するためだ。鄭議員は黄代表に、「党で青瓦台の意中と言うが、こうした話がこれ以上出てこないようにしてほしい」と強く要求したという。
また別の議論の的となっている現代重工業株の白紙信託問題は正面突破するという立場だ。鄭議員は周辺にも「ソウル市長に当選した後に審査委員会の決定に従えば良い問題だ。いまから気を遣う必要はない」と明らかにしたという。ある側近は「蔚山(ウルサン)市長への出馬でもなく、ソウル市長と現代重工業の株式が何の関係があるのか。鄭議員の決心に大きな変数にはならないだろう」と話している。(中央SUNDAY第361号)
1カ月前には出馬説を一蹴していた鄭議員の心が変わったのは周辺からの勧誘が少なからぬ影響を及ぼした。鄭議員本人もソウル市長候補支持率1位に上がる世論調査結果が相次いで出され、本格的に出馬を考え始めた。2008年と2012年の総選挙でソウル・銅雀乙に地方区を移し、鄭東泳(チョン・ドンヨン)、李啓安(イ・ゲアン)元議員をそれぞれ押さえ2連勝を収めた自信も一役買った。
だが、鄭議員が出馬を正式に宣言するまでには超えなければならない障害物が少なくない。何より今年ソウル市長選挙に出馬すれば2017年の大統領選挙への挑戦は事実上断念せざるを得ないという点が彼の悩みを深くしている。鄭議員と近いソウル地方区のある議員は、「鄭議員が最終決断を下さなければならないのがまさにこの部分だ」と話した。
2012年の大統領選挙当時に党内選挙不参加を宣言した鄭議員は2017年を目標に戦列を立て直しているところだった。今回ソウル市長選に出馬し当選した場合、任期を3年も満たさずに大統領候補を選ぶ党内選挙戦に飛び込むのは無理だというのが政界の支配的な見方だ。これに対し鄭議員側は「当選7回に大統領候補群に属していた方がソウル市長選への出馬を苦心するのは、ソウルに尽くしてほしいという市民と党の要求を重く受け止めている次元だけのこと」とし、市長選出馬と大統領選挙とを関連づける動きを警戒した。青瓦台(チョンワデ、大統領府)と親朴槿恵(パク・クネ)系列が暗黙的に金滉植(キム・ファンシク)前首相を押していることも悩みだ。代議員・党員が選挙人団の半分を占めるセヌリ党の規定上、朴槿恵派の動きが表面化する場合には組織票で鄭議員が劣勢に立たされるほかない。鄭議員が5日に黄祐呂(ファン・ウヨ)代表と面談した後、「朴大統領が4日の閣議で選挙の厳正中立を強調する話をしなかったか」と明らかにしたのもこうした党内の気流を意識するためだ。鄭議員は黄代表に、「党で青瓦台の意中と言うが、こうした話がこれ以上出てこないようにしてほしい」と強く要求したという。
また別の議論の的となっている現代重工業株の白紙信託問題は正面突破するという立場だ。鄭議員は周辺にも「ソウル市長に当選した後に審査委員会の決定に従えば良い問題だ。いまから気を遣う必要はない」と明らかにしたという。ある側近は「蔚山(ウルサン)市長への出馬でもなく、ソウル市長と現代重工業の株式が何の関係があるのか。鄭議員の決心に大きな変数にはならないだろう」と話している。(中央SUNDAY第361号)
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