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「韓国、指標はよいが…短期外債・家計負債が問題」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

チャールズ・コリンズIIFチーフエコノミスト。

先月29日(現地時間)、米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和の規模を100億ドルさらに減らした直後、新興国の通貨の運命は明確に分かれた。FRBのテーパリングに備えて政策金利を引き上げたトルコ・インド・南アフリカの通貨は持ちこたえた半面、金利を上げなかったポーランド・ハンガリーの通貨は暴落した。ポーランド・ハンガリーは豊富な外貨準備高と良好な国際収支のため、相対的に“基礎体力”が十分な国と評価されていた。しかし危機が広がると、“基礎体力”はそれほど重視されなかった。

韓国はどうか。巨大金融機関の利害を代弁する国際金融協会(IIF)の評価は冷静だった。「韓国はメキシコ・フィリピン・ポーランド・チリと似ている」。IIF首席エコノミストのチャールズ・コリンズ氏にメールでインタビューした。コリンズ氏は米財務次官補、国際通貨基金(IMF)調査部副局長を務めた金融危機専門家だ。

--韓国はメキシコなど4カ国とどういう点で似ているのか。


「最近の外国人投資資金流出入状況、物価を考慮した為替レート水準(実質実効為替レート)などをみて、新興国の危険度を評価する。韓国とメキシコなど4カ国はその危険度が似た範囲に属する。5カ国ともにマクロ指標は良く、政治状況が安定しているのが長所だ。経済成長の見通しはよい。ただ、それぞれ弱点がある」

--韓国の弱点は何か。

「ほとんどの指標で韓国は“青信号”だ。しかし短期外債と企業・家計負債があまりにも多いのが問題だ。増加ペースが減ったというが、経済規模に比べて多い。為替レートを防御するため金利を上げれば負債問題が膨らむおそれがある」

--他の弱点は。

「新興国のうち韓国は株式・債券市場で外国人投資が占める割合が相対的に高い。外国人が韓国市場を評価しているという信号ではあるが、逆に危機が本格化すれば、金融・外国為替市場をかく乱する危険要因となる。FRBのテーパリング速度が上がれば、韓国も大きな影響を受けるしかない」

--韓国経済の見通しは悲観的か。

「そうではない。韓国経済は低金利と活発な輸出を土台に成長してきた。我々は今年と来年も韓国が以前のように3、4%台の経済成長をするとみている。ただ、最近の新興国の危機にはよく備える必要がある」

◆国際金融協会(IIF)=1980年代に世界金融危機をきっかけに設立された大型民間金融機関中心の連合団体。本部は米ワシントン。JPモルガン・チェース、ゴールドマンサックスをはじめとする70カ国の大手金融機関450カ所を会員とする。2011年のギリシャ財政危機当時にグローバル金融機関を代弁し、ギリシャ負債減少交渉に参加した。世界投資資金の流れもモニターしている。



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