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韓進D&B、世界記録の6倍深く掘削…海外から投資で地熱発電所建設へ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

(株)韓進D&Bのイン・ソクシン会長(58)

「地方の中小企業が海外の巨人と競争して生き残る道は技術しかないと考えた。誰も追いつけない最高・最初の研究開発に全力を注いだ」。

岩を突き抜けて地下3502メートルまで掘るのに成功した(株)韓進D&Bのイン・ソクシン会長(58)は「革新的な技術で海外企業を越えるという夢がかなったようでうれしい」と述べた。

同社の3502メートルのボーリング記録はスウェーデン企業の従来の記録(608メートル)のほぼ6倍。ボーリング速度も従来の15倍にのぼる。地中の水の温度(摂氏98度)を確認したのはさらに大きな意味がある。非火山地帯でも365日、24時間運転できる深部地熱発電が可能になるからだ。


22日、光州市柳德洞の下水処理場で試演会を見た米国深部地熱分布地図製作者のブラックウェル教授ら専門家は「地下掘削技術の新しい革命」と評価した。世界的な情報技術(IT)企業グーグルの子会社であるアルタロック社は820億ウォン(約77億円)を投資し、光州に深部地熱発電所を建設する協約も締結した。

イン会長がこの会社を創業したのは1998年。器用な指先を生かして20代後半に重装備修理店を始めたが、掘削の需要が増えるのを見て、ボーリング機械の開発に着手した。イン会長は「あるアイテムに引かれれば、何日か夜通し研究に没頭する。食事はもちろん、トイレに行く時間も惜しむ」と語った。職員にも退勤後に4時間ずつ勉強するよう勧めている。

研究開発のおかげで同社は国際特許を年間10-20件出願する。韓進D&Bは新規掘削機械販売世界トップ。売上高は2011年、2012年、それぞれ約400億ウォンだった。昨年は鉱業景気の低迷で160億ウォン台まで減ったが、今年は3500メートルのボーリングが知られたことで海外から注文が入り、売上の増加が予想される。

イン会長は「国内の深部地熱法が整備されず、この技術を活用した発電所建設が遅れている」とし「一日も早くこの技術が商用化される道が開かれればいい」と述べた。

◆深部地熱発電=地下3-5キロメートルをボーリングし、熱された水を取り上げて発電や暖房をする技術。天気に影響されず、365日、24時間運転が可能。



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