世界電子業界のライバルであるサムスン電子とＬＧ電子が、曲面（ｃｕｒｖｅｄ）ディスプレイのスマートフォンをめぐって正面対決している。飽和状態に入ったスマートフォン市場で新しい需要を作るために２つの企業が戦略的に出した「ギャラクシーラウンド」（サムスン電子、以下ギャラウンド）と「Ｇフレックス」（ＬＧ電子）がまさにそれだ。

紙のようにたたんで広げる「フレキシブル（曲がる）」スマートフォンに発展する中間段階の製品で、この市場を先行獲得すれば今後の多様なフレキシブル機器開発で先んじることができるという利点がある。２つの企業はそれぞれ自社製品が世界最高のフレキシブルスマートフォンだと主張しているだけに消費者の関心も熱い。

これに対し中央日報のＪ-コンシューマーリポートは▼パク・ビョンウォン科学技術政策研究院（ＳＴＥＰＩ）未来研究センター長▼ユ・ソンマンＩＸＯノースコリア代表▼イ・ジュンソクＣｌａｓｓｅスタジオ代表（元セヌリ党非常対策委員）▼チョン・ヒョンオクＢｅサクセス代表ら新技術に関心が高いスマート機器の上級者ユーザー４人と共に、主な性能や長短所などを比較した。


２つの製品は、何よりも曲がる方向が正反対だ。ギャラウンドは左右、Ｇフレックスは上下に曲がった。それで、こうした特性が反映された評価項目では両製品の優劣が大きく目立っていた。使用時・携帯性などを評価した「利便性」項目で、評価団はギャラウンドの手をあげた。ギャラウンドは手に握った時の安定感とグリップ感が優れている。片方の手でスマートフォンを握って親指だけで操作するのも簡単だ。左右に曲がってユーザーが感じる横の長さが縮んだおかげだ。イ代表は「多くのアプリ・ポータルが左右にスクロールさせるという点を考慮すれば、非常に有用な要素」と評価した。Ｇフレックスが通話する時は耳と口元がより近づくので楽だという意見もあったが、ギャラウンドの長所にはかなわなかった。

だが画質・臨場感などを評価した「画面」項目ではＧフレックスが真価を発揮した。Ｇフレックスは製品を横長にした時に曲面型テレビの形になる。ユーザーの目から画面の中心部と側面までの距離を同じにさせて臨場感を高める。ユ代表は「フル高画質（ＨＤ）のギャラウンドよりもワンランク落ちるＨＤだが、１つのピクセル（画素）の中に３個のサブピクセルを入れる技術でこれを補完した」として「動画を鑑賞するときに小さな映画館を連想させる」と説明した。

バッテリー項目はバッテリー容量が３５００ｍＡｈ（ミリアンペア時）で、ギャラウンドよりも７００ｍＡｈ多いＧフレックスが判定勝ちした。ただしギャラウンドはバッテリーを取り替えられる「脱着式」だが、Ｇフレックスは本体に内蔵されている「一体型」だ。パクセンター長は「各種のハイスペックな部品で電力消耗が多いギャラウンドのバッテリー容量が、ギャラクシーノート３よりも４００ｍＡｈも小さいのは惜しい」と話した。パクセンター長は「だがバッテリーを２つ持ち歩くユーザーは脱着式のギャラウンドに不便を感じることはないだろう」と付け加えた。



＜スマホ対決＞ギャラクシーラウンド親指で操作簡単、Ｇフレックス臨場感が卓越（２）