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ユネスコの支援受けた韓国、いまでは国民の募金で低開発国支援する国に

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

閔東石事務総長が韓国戦争直後の1954年にユネスコの支援を受けて出した6年生の算数の教科書を紹介している。(写真=ユネスコ韓国委員会)

「韓国戦争(朝鮮戦争)直後の1954年1月30日に創立したユネスコ韓国委員会が還暦を迎えました。ユネスコ本部の援助を受けた私たちが60年過ぎた今年からは国民から寄付を集めて低開発国を直接支援する計画です」。

閔東石(ミン・ドンソク)ユネスコ韓国委員会事務総長は2日、委員会の還暦を祝いながら新たな活動構想を明らかにした。閔事務総長は「個別の委員会が直接募金に出るのは韓国が初めて」と強調した。

閔事務総長は具体的に、今年は企業と街頭募金で50億ウォンを調達するとし、「支援基金でアフリカ・アジアの低開発国に地域学習センターを立て識字率向上と職業訓練教育を進めたい」と述べた。


韓国は199のユネスコ加盟国で分担金基準13位の国に成長した。援助を受けた韓国が60年が過ぎて援助する国に変貌した。最近ではネパール、ブータン、パキスタンなどで識字教育を行う「世宗(セジョン)プロジェクト」も始動した。

ユネスコは教育・科学・文化分野の国際協力のために作られた国連専門機関だ。委員会はユネスコの援助を受け54年の創立初年にソウル・大方洞(テバンドン)に教科書工場を建てた。韓国戦争直後にユネスコが韓国の再建を支援した代表的事業だった。潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は2012年にパリのユネスコ本部を訪問して本を寄贈し、「ユネスコが作ったこの本で勉強したおかげで今日の韓国がある」と言及したりもした。

韓国委員会は石窟庵(95年)、朝鮮王陵(2009年)など世界文化遺産登録だけでなく、訓民正音(97年)、乱中日記(2013年)など世界記録遺産の登録過程で諮問役をした。こうした努力のおかげで韓国の世界記録遺産登録件数11件はアジア1位、世界5位だ。

閔事務総長は「石窟庵は韓国委員会が世界的な文化財保守専門家を招いて3年間にわたり保守・復元した末に遺産として登録させた。こうした経験を基に低開発国の記録遺産を発掘・登録する作業に参加している」と紹介した。

韓国委員会は北朝鮮に2002~2009年に教科書印刷施設と用紙を支援した。韓国国際協力団(KOICA)の前身である青年海外奉仕団を89年に創設したのも韓国委員会だった。



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