先月31日午前、フランス西部の小都市アングレム市のアングレム劇場地下展示館。韓国の有名漫画作家19人が「負けない花:私が証拠だ」をスローガンに参加した「慰安婦韓国漫画企画展」が開かれていた。その中のパク・ジェドン作家の『終わらない道』(縦20センチ、横2.2メートル)という作品が目を引いた。
絵の中の「私の暮した故郷」には、春の気配がそこかしこに感じられる。わらぶきの家の塀に沿ってチンダルレ、レンギョウ、あんずの花がふっくらと咲いていた。しかし村の横には狭くて赤い道1本が闇の中へと繋がっていて、その道の行き止まりには白いチョゴリに黒いスカートをはいた短い髪の少女が立っている。両手で顔を覆って故郷を背を向けたまま…。
故郷に行きたくても行けなかった日本軍の慰安婦被害者の辛い心情を表現したものだといった。この作品を見たフランス人のアメリエ・ジュプさん(28、女性)の目から涙があふれていた。ジュプさんは「幼い年齢で性的奴隷として過ごした少女のことを思うと自然に涙が出た」として「歴史的事実を証言したその方の勇気を賛えるためにも、このような展示は続けるべきだ」と話した。
フランスのアングレム国際漫画フェスティバルは欧州全域とアジアの多様な国が参加して「漫画界のカンヌ映画祭」と呼ばれる。41回目の今年は第1次世界大戦100周年を記念して当時の戦時状況と女性暴力をテーマに決めた。先月30日から2日まで4日間、世界の作家・テーマ別にそれぞれ35の展示館が開館して30カ国227の出版社が参加した。韓国ブースで行われた慰安婦漫画の企画展には、パク・ジェドンの他にキム・グァンソン、チョン・ギヨン(『蝶々の歌』)、キム・ジョンギ(『絡まった結び目』)、キム・クムスク(『秘密』)らの作品20点余りが展示された。日帝の蛮行を糾弾する風刺漫画などが主なものだった。ある漫画は、おさげ髪に韓服を着た少女が刀を持って軍国主義の象徴である日本軍を踏みしめる姿を描写した。韓紙と墨で表現した97ページの漫画の一部カットを公開した『蝶々の歌』は、慰安婦被害女性の屈曲した人生を描いた。特に24の額縁を一列に配置したシン・ジス作家の『83』は観客から大きな反響を得ていた。額縁の右側から左へ、どんどん慰安婦の被害女性が少女に変わっていく姿を表現した。満州事変が起きた1931年から今年で83年流れたという意味を作品の題名にとり入れた。フランス人のテソニエ・ヴェロニクさん(52)は「痛みのなかった幼い頃へと被害女性のおばあさんを連れて行ってあげようと思った作家の心が感じられた」と話した。キム・グァンソン作家は「慰安婦のおばあさんの心に沿ってここまできた。真実を伝えるということに多くの意味を置いている」と明らかにした。
仏アングレムの慰安婦漫画展…「涙ꪂ出る、これは犯罪」(2)
絵の中の「私の暮した故郷」には、春の気配がそこかしこに感じられる。わらぶきの家の塀に沿ってチンダルレ、レンギョウ、あんずの花がふっくらと咲いていた。しかし村の横には狭くて赤い道1本が闇の中へと繋がっていて、その道の行き止まりには白いチョゴリに黒いスカートをはいた短い髪の少女が立っている。両手で顔を覆って故郷を背を向けたまま…。
故郷に行きたくても行けなかった日本軍の慰安婦被害者の辛い心情を表現したものだといった。この作品を見たフランス人のアメリエ・ジュプさん(28、女性)の目から涙があふれていた。ジュプさんは「幼い年齢で性的奴隷として過ごした少女のことを思うと自然に涙が出た」として「歴史的事実を証言したその方の勇気を賛えるためにも、このような展示は続けるべきだ」と話した。
フランスのアングレム国際漫画フェスティバルは欧州全域とアジアの多様な国が参加して「漫画界のカンヌ映画祭」と呼ばれる。41回目の今年は第1次世界大戦100周年を記念して当時の戦時状況と女性暴力をテーマに決めた。先月30日から2日まで4日間、世界の作家・テーマ別にそれぞれ35の展示館が開館して30カ国227の出版社が参加した。韓国ブースで行われた慰安婦漫画の企画展には、パク・ジェドンの他にキム・グァンソン、チョン・ギヨン(『蝶々の歌』)、キム・ジョンギ(『絡まった結び目』)、キム・クムスク(『秘密』)らの作品20点余りが展示された。日帝の蛮行を糾弾する風刺漫画などが主なものだった。ある漫画は、おさげ髪に韓服を着た少女が刀を持って軍国主義の象徴である日本軍を踏みしめる姿を描写した。韓紙と墨で表現した97ページの漫画の一部カットを公開した『蝶々の歌』は、慰安婦被害女性の屈曲した人生を描いた。特に24の額縁を一列に配置したシン・ジス作家の『83』は観客から大きな反響を得ていた。額縁の右側から左へ、どんどん慰安婦の被害女性が少女に変わっていく姿を表現した。満州事変が起きた1931年から今年で83年流れたという意味を作品の題名にとり入れた。フランス人のテソニエ・ヴェロニクさん(52)は「痛みのなかった幼い頃へと被害女性のおばあさんを連れて行ってあげようと思った作家の心が感じられた」と話した。キム・グァンソン作家は「慰安婦のおばあさんの心に沿ってここまできた。真実を伝えるということに多くの意味を置いている」と明らかにした。
仏アングレムの慰安婦漫画展…「涙ꪂ出る、これは犯罪」(2)
この記事を読んで…