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習近平主席から贈られたトキにも鳥インフルの危機迫る=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
慶尚南道昌寧郡(キョンサンナムド・チャンニョングン)の牛浦(ウポ)トキ復元センターからわずか1キロメートル離れたところで鳥インフルエンザウイルスが検出された。復元センターは希少種のトキが感染しないよう一部を避難させるなど非常措置を取っている。

慶尚南道が28日に明らかにしたところによると、慶尚大学に依頼し復元センターに近い牛浦沼から回収した渡り鳥の排泄物を検査した結果、鳥インフルエンザ陽性反応が出た。慶尚南道は伝染性が高い高病原性鳥インフルエンザではないか農林畜産検疫本部に精密検査を要請した。結果は来月3日ごろに出る予定だ。

鳥インフルエンザ検出の知らせを受け、センターはひとまず全体28羽のうち繁殖期に入った2組みを13キロメートル離れた別の繁殖場に移した。無人ヘリコプターを飛ばして牛浦沼を消毒し、センター周辺30キロメートル以内の養鶏・養鴨農家を対象に防疫を進めている。センターは韓国で1979年に最後に観察されたトキを中国から持ち込んで復元する所で、昨年12月に習近平中国国家主席から贈られたトキ2羽もここにいる。


この日農林畜産検疫本部疫学調査委員会は、「今回の鳥インフルエンザウイルスは渡り鳥から流入したと推定される」と発表した。理由は3つだった。今回の鳥インフルエンザウイルスは「H5N8型」だが、過去に韓国で発生したのはH5N1型で、この3年間に飼育されているニワトリとカモ、渡り鳥を対象にした検査でH5N8型ウイルスが検出されたことはなく、鳥インフルエンザ発病地域が渡り鳥が越冬する西海岸一帯に集中しているという点だ。疫学調査委員会は獣医大・医大教授と民間研究所、業界代表などで構成される。

これに先立ち27日には京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)の養鶏農家から鳥インフルエンザ疑い例の届け出があった。1700羽余りが集団で死んだもの。これに対し農林畜産食品部のイ・ジュンウォン次官補は、「1次解剖検査の結果、鳥インフルエンザではなく伝染性気管支炎と推定される」と話した。農林畜産食品部はまた、鳥インフルエンザによりニワトリやカモを殺処分した農家に対し、旧正月前に補償金160億ウォンを支給すると明らかにした。農林畜産食品部のクォン・ジェハン畜産政策局長は、「全体の補償費は220億ウォンと推定される。このうち160億ウォンを先に支給するが、今後農場主の管理不良の責任が明らかになれば補償額は削減することもある」と話した。



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