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<サッカー>FIFAランキング53位の韓国、32位のコスタリカに1-0勝利

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

金信旭(キム・シンウク、左)と洪明甫監督。

金信旭(キム・シンウク、26、蔚山)は一時、サッカー韓国代表で“みにくいアヒル”だった。“単純サッカー”の原因と見なされ、しばらく韓国代表から外されていた。しかしあきらめずに努力した。ワールドカップ(W杯)が開催される2014年の韓国代表の最初の試合で、決勝ゴールが金信旭の足から生まれたのは偶然でなかった。

韓国(FIFAランキング53位)が26日(日本時間)、米ロサンゼルス(LA)コロシアムで行った強化試合でコスタリカ(32位)を1-0で降した。前半9分、コ・ヨハン(26、ソウル)からのパスを金信旭(キム・シンウク)が右足でゴールに蹴り込んだ。昨年11月19日のロシア戦に続きAマッチ2試合連続のゴール。

197センチの長身を生かした制空権も目を引いた。前半35分、金信旭は空いたスペースに走り込んだ金民友(キム・ミンウ、24、サガン鳥栖)にヘディングでパスし、金民友がこれを右足でシュートした。CKでは金信旭を2人以上のDFがマークし、このため他の選手にチャンスが生じた。


洪明甫監督は試合後、「代表チームのトップはまだ答えが出る時期でない。その位置にいる選手はもっと努力しなければいけない」とし「金信旭はブラジルでコンディションが良くなかったが、徐々に良くなり、今日は良いプレーを見せた」と評価した。

この日のゴールで、金信旭が2014ブラジルW杯の最終エントリーに入る可能性が高まったのは間違いない。金信旭はチェ・ガンヒ前監督当時から代表チームの重要な攻撃オプションとして活用された。

しかし洪監督の就任後、昨年7月に開催された東アジアカップ以降3カ月間は代表に選ばれなかった。金信旭が入ればチーム全体が金信旭の頭に向けてボールを入れる“単純サッカー”をするというのが外された理由だった。

洪監督はよく走るサッカーが好きだ。特にFWは朴主永(パク・ジュヨン、29、アーセナル)や池東源(チ・ドンウォン、23、アウクスブルク)のようにスイッチ(選手間のポジションチェンジ)に優れていなければならない。捨てられた金信旭は腐らず、朴主永の試合の映像を見てスタイルを変えた。得意のポストプレーは生かしながらもチームメートを活用する方法を研究した。

今回のブラジル・米国現地合宿前にも徹底的に準備した。金信旭は昨年Kリーグが終わった後、柔軟性強化プログラムを一日も欠かさなかった。内側に90度ほどしか曲がらなかった足首が今は110度まで曲がる。ダイエットもした。朝はリンゴ・バナナなどの果物とヨーグルト半カップに卵の白身だけを食べ、夕食は鶏胸肉のサラダと器半分の雑穀飯で済ませた。その結果、筋肉量は1.5キロ増えたが、体重は1、2キロ減った。

代表チームでフィジカルを担当している池田誠剛コーチ(54)は「金信旭が最も宿題がよくしてきた選手」と語った。池田コーチは選手たちにトレーニング日誌を書かせたが、金信旭が最も分厚い報告書を提出した。

韓国代表はメキシコ(30日)、米国(2月2日)と順に対戦する。チームのトップには今後も金信旭が起用される見込みだ。

洪監督は「金信旭が後半25分から体力が落ちるのが分かった。その後も交代させなかったのは、その限界を越えられるかどうかテストするため」と述べた。潜在力が大きい金信旭に対して点検することが多いという意味と考えられる。

試合で最優秀選手に選ばれた金信旭は「監督から明確な指示を受け、その役割を果たすことだけを考え、ゴールも決めることができた。今後より多くのゴールを決めたい」と覚悟を語った。



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