麟蹄ワカサギ祭り、加平マス祭り、華川ヤマメ祭り。
3大祭りのうち、元祖はワカサギ祭りだ。1998年に初めて開かれた。夏にはにぎわうが冬には閑散とした昭陽湖(ソヤンホ)に全ての季節を通し観光客を呼び入れようという考えから始まった。「寒さ」と昭陽江(ソヤンガン)上流でたくさん釣れるワカサギを特化し、氷上釣りを商品化した。初年度には1万人程度が来たが、2000年の第3回には観覧客が10万人を越えた。
華川ヤマメ祭りはワカサギ祭りが人気を呼び始めた2000年に始めた。初めてはこちらもやはり「ワカサギ」が素材であった。ワカサギ氷上釣りと氷板サッカ-を前面に出した。そうするうちに2003年に差別化のためにヤマメを導入した。麟蹄郡から見れば、一種の模倣品だ。これに対してヤマメ祭りを運営する財団法人「ナラ」のチャン・ソクボム(57)本部長は「氷上釣りは江原道嶺西(ヨンソ)地域で冬になれば楽しんだことで、(麟蹄郡は)既得権を主張できない」とコメントした。「ナラ」は華川郡が出資して作った財団だ。
これに反し京畿道(キョンギド)加平のチャラ島のいきいき冬祭りは露骨に「真似した」と明かしてしている。
秋にジャズ祭りが開かれて名所になったチャラ島に冬の観光客を誘致しようと2009年に作った。氷上釣りと魚の素手つかみのようなプログラムと、入場料を出すと地域商品券をくれることが華川ヤマメ祭りをそのまま真似ている。最初から広報物に「(首都圏から)華川より近い」と打ち出したほどだ。これに対し華川郡は一時憤怒した。匿名を希望する華川郡関係者は「コンサルティングまでしてやったのに、お客さんを奪おうとしてきて裏切られたという気持ちになった」とコメントした。華川郡は祭りのアイディア自体を知識財産権として登録し、加平のようにプログラムを真似されることを防ごうとした。しかし特許庁は「アイディアがとても包括的」という理由で登録できないとした。
特許を武器にするのが不可能になると先頭走者である麟蹄、華川は「特化」に方向を定めた。麟蹄は近所のシラカバの森を活用して「ヒ-リング」を前面に出し、華川は今年ルネサンス時代の巨匠ミケランジェロの作品を展示するなど「文化のつながり」を試みている。
麟蹄郡はこれに加え、ワカサギが「自然産」であることを強調した。ヤマメ、マスは養殖魚を放つが、ワカサギはまだ養殖技術がなくて自然を釣るということだ。
華川のヤマメに対しては「地元産でなく日本産外来種を放つ」という論議がおきた。これに対し華川郡は国立水産科学院と手を握り、今年から地元産ヤマメ復元を推進している。
これらの祭りの盛況に伴い、養殖業界も活気を取り戻している。マス養殖は1980年中盤がピークであったが、91年に肺炎や肺血症を起こすエロモナス菌が、2005年には発ガン物質として知られるマラカイトグリ-ンがマスから検出され、下方曲線を辿った。そして2010年前後、祭り影響で出荷量が増加している。韓国海洋水産開発院水産業観測センタ-によれば冬祭りの期間である1月のマス出荷量は2011年262トンから2013年461トンに増加した。昨年の出荷量461トンのうち祭り用が半分を越える235トンだ。
祭りを通じて味を占めた消費者のためにマス、ヤマメの値も上がった。韓国マス養殖協会のオ・ヨンテク(57)会長は「『祭りがなければどうすればよいのか』と思うほど冬の祭りが養殖業界の希望になった」とコメントした。
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