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【コラム】K-POPを観光資源にしよう(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
3カ月間、中央SUNDAYに「米国ポップの源流を探して」という題名のコラムを7回にわたって連載した。米国内の由緒ある大衆音楽のランドマーク100カ所余りを直接訪ねた記録だ。1カ所ずつ訪問して興奮したし、感心もしたし、涙も流した。しかしいまだに心の片隅に残っている最も大きな思いは、可能性だ。聴くだけの大衆音楽を訪ねて行く観光資源に開発した外国事例を、韓国の文化観光産業の創造的成長動力に活用できるという可能性。

K-POPという用語が米国音楽専門誌ビルボードから海外メディアに初めて使われ知られるようになって今年で15年。その間、外国人観光客も年間1000万人時代を切り開いたが、K-POPを観光資源に開発しようとする努力は本当に不十分だった。今こそ大衆音楽という無形の文化資産を大衆音楽博物館のような類型の観光資源に開発する大きな絵を描く時だ。

外国のロックンロールのランドマークから私たちが習ぶべき点は何か。まず仮称「韓国大衆音楽博物館」建設のための場所選定だ。現在、政府は土地を無償提供した京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)に大衆音楽博物館の建設を推進中だ。


だが、官が全面的に主導する大衆音楽博物館はどこにもない。博物館は地方自治体と住民、アーティストが徹底して協力する。この中心にはキュレーターがいる。大衆音楽博物館のキュレーターは、時代が求める展示を準備し、関連小道具を確保する。歌手PSY(サイ)が新曲『ジェントルマン』を世界に初めて発表した時に着ていた衣装、チョ・ヨンピルがレコード『ハロー』の発表記者会見の時に使ったバックドロップ、パティ・キムが引退公演の時に着たドレスや2013MAMA(Mnet Asian Music Awards)授賞式の時に使われた歯車舞台の小道具などは、韓国大衆音楽の中で国宝級の待遇を受ける資格がある候補たちだ。大学歌謡祭のように韓国でしか訪れることができない独特の大衆音楽コンテンツの発掘や開発もキュレーターの役割だ。韓国ではなじみが薄くて皆無に等しい韓国型大衆音楽のキュレーター養成は、緊急課題だ。

ストーリーテリングを検討すべきだ。エルビス・プレスリーが最初のレコードを録音した観光名所である米国メンフィスのサン・スタジオは、60年前にエルビスの曲を米国に初めて紹介したラジオ放送が使ったDJブースをさがし出して展示を準備中だ。ストーリーがあたえる感動の威力を理解するためだ。このようにストーリーテリングの努力は博物館の開館と共に終わる完成型ではなく、博物館の開館と共に始まる永遠の進行形だ。

ストーリーテリングは、何をするかも重要だが、どのようにするかも重要だ。小道具の前に案内板だけ1枚ぽつんと掲げておくような3流的な発想はやめよう。すでに外国の大衆音楽のランドマークでは、インタラクティブ(双方向)や現場体験プログラムが一般化している。



【コラム】K-POPを観光資源にしよう(2)

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