韓国代表選手は概してこういう位置に立っている。現代・起亜車は昨年、国内で約１０９万台を売った。輸入車販売１位のＢＭＷは韓国で約３万台を販売した。しかし１０９万台より３万台がより多く見える。新しい価値、新しい解決法を生み出したという観点でだ。例えばこうだ。顧客の家まで車を届けるサービス、国内企業が熱心にすることだ。しかしＢＭＷの購買者の一部はドイツ・ミュンヘンの工場まで車を取りに行く。ＢＭＷはミュンヘン本社に「ＢＭＷベルト」という車両出庫場を作った。現場での引き渡しを申請した顧客が３階に立っていれば、工場から出たばかりのホットな車が透明のエレベーターに載せられて出てくる。工場・博物館見学、高級な食事などはおまけだ。このように車を持っていった人の７０％はまたＢＭＷを買う。さらに大西洋を渡って米国からも来る。物ではなく文化と楽しみのためだ。すべてのことが車ではなくＢＭＷというブランドを所有した自負心として築かれる。


韓国でも同じだ。永宗島（ヨンジョンド）スカイ７２ゴルフ場の隣は工事が進められている。サッカー場３３面規模のＢＭＷのドライビングセンターだ。レース場と体験空間、安全教育場などを備えた自動車テーマパークだ。７００億ウォン（約７０億円）を投入し、７月にオープンする。年間２０万人が訪れると期待している。出国時に預けて帰国時に乗って帰る修理サービスもできる。ＢＭＷは「今年業界を賑わすプロジェクト」と自信を表している。年間１００万台を販売してきた韓国企業が今までこうした試みをしなかったというのは残念だ。