北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が1日、「新年の辞」で南北関係の改善を強調した。南北間の誹謗・中傷中断と関係改善の雰囲気の用意に言及し、韓国側の呼応を促した。北朝鮮が昨年末、「戦争に広告なし」として対南脅迫通知文を青瓦台(チョンワデ、大統領府)国家安保室に送ってきたのとは全く違う融和的な姿勢だ。
執権2年目を迎えた朴槿恵(パク・クネ)政権に対し、局面を転換させたいというメッセージを投じたと解釈される。北朝鮮が新年に対話攻勢をかけてくる可能性はなくはない。北朝鮮にとって南北関係の改善は、金第1書記が国内の課題として強調した「経済建設と人民生活の向上」のために避けられないのかもしれない。今回の「新年の辞」が農業部門の発展を第一の課題として強調した点から分かるように、北朝鮮の経済難は相変わらずだ。さらに張成沢(チャン・ソンテク)前国防委員会副委員長の粛清で見られた北朝鮮権力側の再編と内部闘争はまだ現在進行形だ。
北朝鮮は効果的な内政管理のため、南北関係の改善をはじめとする安定的な対外環境を必要とするだろう。ちょうど朴大統領は昨年末、北朝鮮の脅迫の中でも、安保を基礎に南北対話・交流はしていくという考えを海外の寄稿で明らかにした。北朝鮮の態度変化はこういうものとかみ合っているはずだ。金第1書記が言及した南北関係の改善が実現するには、北朝鮮の誠意ある行動と措置が伴わなければならない。北朝鮮は毎年のように「新年の辞」や新年の新聞共同社説で南北関係の改善などを強調してきたが、いつも修辞に終わった。昨年も金第1書記は「南北対決状態の解消」に言及したが、北朝鮮の3度目の核実験に続く各種挑発で南北関係は悪化した。
南北関係改善の前提は北朝鮮の挑発的な行動と脅迫の中断だ。北朝鮮が国際社会の制裁を緩和し、対内的な難関突破のための一時的な退路として南北関係を利用しようとすれば、南北間の信頼構築や真の和解・協力は遠のく。私たちは北朝鮮が南北関係改善の強調を、韓国内の葛藤をあおり、核問題に対する国際社会の協調を崩すためのカードとして利用することも警戒する。
南北関係の画期的な発展と韓国の全面的な対北朝鮮支援が実現するには、北朝鮮が非核化のための意志と行動を見せなければならない。北朝鮮が核・経済建設の並進路線に固執する限り、南北関係の改善にも北朝鮮の経済建設にも限界があるしかない。
政府は北朝鮮の態度の変化を見守りながら、南北関係を実質的に進展させられる案を準備するべきだ。北朝鮮が内部結束目的と軍部の忠誠競争で挑発をしてくる可能性に備えながらも、北朝鮮の改革・開放を支援するレベルの対話を積極的に模索する必要がある。北東アジアに新しい秩序が組まれ、北朝鮮に新しい権力側エリートが形成される過程で、北朝鮮問題の主導権を周辺国に譲り渡してはならない。こちらから一つ与えれば向こうからも一つ出すべきだという機械的な相互主義では南北関係の突破口は開かれない。冷徹でありながらも柔軟な戦略的接近を求めたい。
執権2年目を迎えた朴槿恵(パク・クネ)政権に対し、局面を転換させたいというメッセージを投じたと解釈される。北朝鮮が新年に対話攻勢をかけてくる可能性はなくはない。北朝鮮にとって南北関係の改善は、金第1書記が国内の課題として強調した「経済建設と人民生活の向上」のために避けられないのかもしれない。今回の「新年の辞」が農業部門の発展を第一の課題として強調した点から分かるように、北朝鮮の経済難は相変わらずだ。さらに張成沢(チャン・ソンテク)前国防委員会副委員長の粛清で見られた北朝鮮権力側の再編と内部闘争はまだ現在進行形だ。
北朝鮮は効果的な内政管理のため、南北関係の改善をはじめとする安定的な対外環境を必要とするだろう。ちょうど朴大統領は昨年末、北朝鮮の脅迫の中でも、安保を基礎に南北対話・交流はしていくという考えを海外の寄稿で明らかにした。北朝鮮の態度変化はこういうものとかみ合っているはずだ。金第1書記が言及した南北関係の改善が実現するには、北朝鮮の誠意ある行動と措置が伴わなければならない。北朝鮮は毎年のように「新年の辞」や新年の新聞共同社説で南北関係の改善などを強調してきたが、いつも修辞に終わった。昨年も金第1書記は「南北対決状態の解消」に言及したが、北朝鮮の3度目の核実験に続く各種挑発で南北関係は悪化した。
南北関係改善の前提は北朝鮮の挑発的な行動と脅迫の中断だ。北朝鮮が国際社会の制裁を緩和し、対内的な難関突破のための一時的な退路として南北関係を利用しようとすれば、南北間の信頼構築や真の和解・協力は遠のく。私たちは北朝鮮が南北関係改善の強調を、韓国内の葛藤をあおり、核問題に対する国際社会の協調を崩すためのカードとして利用することも警戒する。
南北関係の画期的な発展と韓国の全面的な対北朝鮮支援が実現するには、北朝鮮が非核化のための意志と行動を見せなければならない。北朝鮮が核・経済建設の並進路線に固執する限り、南北関係の改善にも北朝鮮の経済建設にも限界があるしかない。
政府は北朝鮮の態度の変化を見守りながら、南北関係を実質的に進展させられる案を準備するべきだ。北朝鮮が内部結束目的と軍部の忠誠競争で挑発をしてくる可能性に備えながらも、北朝鮮の改革・開放を支援するレベルの対話を積極的に模索する必要がある。北東アジアに新しい秩序が組まれ、北朝鮮に新しい権力側エリートが形成される過程で、北朝鮮問題の主導権を周辺国に譲り渡してはならない。こちらから一つ与えれば向こうからも一つ出すべきだという機械的な相互主義では南北関係の突破口は開かれない。冷徹でありながらも柔軟な戦略的接近を求めたい。
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