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金正恩、新年演説で「南北関係改善」…なぜ?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が1日、新年の演説で、南北関係改善の必要性を強調した。昨年に続き今年も午前8時59分から27分間肉声で発表した「新年の辞」で、金正恩は「南北間の関係改善の雰囲気を用意しなければならない」と述べた。金正恩は「今年の祖国統一運動で新たに前進するべきだ」とし「百害無益な誹謗・中傷を終える時になり、和解と団結を阻害することはこれ以上してはならない」と話した。続いて「南朝鮮(韓国)当局は南北関係の改善に出てくるべきだ」と主張した。北朝鮮の核問題と北朝鮮との交流を禁止した5・24措置でこう着状態となった南北関係を改善しようという意志がうかがえる部分であり、対南対話提案の性格がある。

金正恩は昨年、ロケット打ち上げに対する自信を浮き彫りにし、強盛大国を強調した。また「統一を実現するうえで重要な問題は、北と南の間の対決状態を解消することだ」と述べたが、2月に3度目の核実験を強硬し、開城(ケソン)工業団地を閉鎖するなど、相次ぐ対南強硬策で緊張を高めた。しかし今年の「新年の辞」では▼相互誹謗の中断▼南北関係の改善に積極性を見せた。

専門家は特に、朴槿恵(パク・クネ)大統領が年末プロジェクトシンジケートを通じて世界に配布した寄稿で、「新しい南北関係を作っていこう」と明らかにした後に出てきた北朝鮮の最初の反応という点に注目している。「朴槿恵政権2年目を迎え、南北関係を解決するという意味のあるメッセージ」(コ・ユファン東国大教授)、「3年目を迎えて内部の安定化を土台に、南北関係と対外関係改善に積極的に動く可能性がある」(チョン・チャンヒョン国民大兼任教授)などと観測した。


しかし統一部の当局者は「南北関係の改善に言及したが、非難も続けているため、今後の態度の変化に注目する必要がある」と述べた。叔父の張成沢(チャン・ソンテク)国防委副委員長処刑で国際的な関心を受けている状況である点を考慮した融和措置とも考えられるということだ。

金正恩はこの日の「新年の辞」で、過去に比べると弱まったものの、対南誹謗・強迫性の発言もした。金正恩は「南北関係問題を外部に持ちだして請託するのは事大売国行為」と非難した。また「国防工業部門で軽量化、無人化、知能化、精密化された現代的装備をさらに多く作り、自衛的な国防力を固める必要がある」とし「この地で戦争が発生すれば、莫大な核災難をもたらすことになり、米国も無事でないだろう」と述べた。

また金正恩は張成沢処刑について「宗派汚物除去で我々(北)の一致団結が百倍に強化された」と評価、唯一的な領導体系を築くのに力を注ぐと明らかにし、北の住民を相手に思想教育を強化することを予告した。経済回復と住民の生活向上も強調した。金正恩は「農業を主な打撃方向として、農作業にすべての力を総集中しなければならない」と述べた。続いて畜産と漁業、養殖などの対策を強調し、昨年に続き食の問題の解決を重要課題に取り上げた。



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