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日本が「結者解之」できる外交圧力を…申ガク秀・前駐日韓国大使(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版

申ガク秀・前駐日韓国大使。

日本語で「空気を読め」という言葉は「雰囲気を把握しろ」という意味だ。目に見えない空気の流れを読んで他人に迷惑になる行動は慎むようにとの配慮の意を込めた表現だ。その日本がいま周辺国の空気を読めずにいる。安倍晋三首相の靖国神社参拝強行をめぐる日本、さらには北東アジアの空気はどのように読むべきだろうか。韓日両国で「日本通」として通じる申ガク秀(シン・ガクス)前駐日大使に尋ねた。

先月国立外交院国際法センターの初代所長に就任した申前大使は、外交部第1、第2次官を務めた後、2011年6月から2年間駐日大使を務めた。昨年8月に李明博(イ・ミョンバク)前大統領の電撃的な独島(ドクト、日本名・竹島)訪問で韓日関係が悪化の一途を進んだ時期に駐日大使を務めていた。申前大使は27日、「韓国政府も韓日関係回復に向け水面下で多角的に努力してきたが、これに対し冷や水を浴びせる行為。外交の根幹である信頼を崩す措置で甚だ遺憾だ」と批判した。以下は一問一答。

――なぜいま参拝を強行したのだろうか。


「タイミングの問題だ。いまは韓日だけでなく日中関係も非常に良くない状況だ。執権初期から2006年の首相時代に靖国神社を公式参拝できなかったことを後悔するという話を公然としていた安倍首相としては、いま(参拝を)しておくほうが良いと考えたのだろう。安倍政権には経済回復と右派政策実現が2つの軸だ。就任1年を振り返ってみればこの2本の軸の間を時計の振り子のように行き来する戦略を使った。いまは右派政策側に傾いた状況で、その意図は内部保守勢力の結集だ」

――対内関係を気遣って対外関係を誤らせたという批判が出ている。

「70%台だった支持率が40%台に急落した安倍首相としては右派を結集させる必要があった。安倍首相個人の所信も作用しただろう。しかし個人の所信であれ国内政治的意味合いであれ対外政策的には悪手なのは明らかだ。日本は外交ですら“ガラパゴス現象”が加速化している。米国、ロシア、欧州連合(EU)まで批判の隊列に加わった」

――米国が「失望した」と反応した。

「参拝当日に駐日米国大使館を通じた声明発表は(国務省が直接したものより)トーンダウンの側面はあるが、米政府が『当惑している』という公式の立場を表わしたものだ。10月の日米2+2会談でヘーゲル国防長官とケリー国務長官が靖国神社の代わりに千鳥ヶ淵を選択した意味を読むべきだった。最近バイデン副大統領まで訪日した米国としては二重のパンチを受けた」(中央SUNDAY第355号)



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