鉄道労組の不法ストと政府の非寛容原則、「強対強」の対決だ。すでに最長期ストとなった状況で、多くの人々が注目するのが、朴槿恵（パク・クネ）大統領とマーガレット・サッチャー元英首相の類似性だ。サッチャー元首相は炭鉱労組の不法ストに妥協ではなく法を突きつけながら解決、政権を屈服させるほど無限の特権を持った英国の労組病を治癒したという評価を受けている。

広く知られているようにサッチャー元首相は朴大統領のロールモデルでもある。朴大統領は２００７年、国内外で最も尊敬する政治家にサッチャー元首相を選んだ。その年の１月、「大韓民国は今、重病を抱えている。このままでは生きていけないという国民の声が全国に響いている」とし「英国のサッチャー首相が英国病を治癒し、新たに飛躍したように、大韓民国の重病を治す」と誓った。

今年初め、李貞鉉（イ・ジョンヒョン）青瓦台（チョンワデ、大統領府）広報首席秘書官がサッチャー関連書籍を耽読し、秘書陣にサッチャーリーダーシップを伝播したりもした。また「サッチャー首相時代には英国では子どもが『ママ、男も首相になれるの？』と尋ねたという。サッチャー首相の執権が１３年も続いたのが理由でもあるが、それだけ仕事をしたからこそ、こういう話が出たはず」とし「私たちも３年後には子どもが『韓国でも男が大統領になれるの？』と尋ねるようにしたい」と話した。


実際、朴大統領とサッチャー元首相の間には共通点が少なくない。特に執権するまでがそうだ。２人とも伝統を重視する国で、女性では最初の国家指導者となった。相対的に保守性向が強い政党の代表であり、朴大統領は電子工学を、サッチャー元首相は化学を専攻した理工系出身でもある。政治的イメージも似ている。原則と信念を貫く強い指導者のことだ。サッチャー元首相は普段から「戻りたければあなたたちが戻れ。私は戻ることなどしない」と話していた。「強者を弱くしては弱者を強くさせられない。倹約を強要しては繁栄をもたらすことはできない」（エイブラハム・リンカーン）という信念の所有者でもあった。

人々の雇用を奪ったのは政府政策の非情さではなく、競争力を喪失した英国の産業だと見なした。党内の交渉派を「わが党にはまだ合意の政治を信じる人たちがいる。私は彼らを背信者・反逆者と見なす。嘘ではない」とし「この道しかない（ＴＩＮＡ＝Ｔｈｅｒｅ　ｉｓ　Ｎｏ　Ａｌｔｅｒｎａｔｉｖｅ）」と主張した。野党の労働党に向けては、「私たちが貯めたお金を靴下に入れておけば、彼らは靴下も国有化するだろう」と批判した。



鉄道労組スト…朴大統領のロールモデル・サッチャー元首相の対応は？（２）