２０１３年も、もう四日しか残っていませんね。年頃の独身女性である私は２０代の終わりが見え始めます。派手な恋愛遍歴を締めくくって真剣に結婚について悩まなければならない時でしょう。条件はどうかって？中産層に名門大卒業、大企業社員。容貌も、どこに出しても恥ずかしくない方です。問題は良いパートナーを探すのが、なかなか容易ではありませんね。

先輩の女性がこのような話をしていました。私たちは総点だけ高いのが問題。率直に言うと私たちが望む結婚相手は成功した専門職でしょう？でも彼らは総点だけ高い女じゃなくて顔、スタイルが芸能人級とか金持ちの家のお嬢さんを望んでる。それじゃあ、誰が私達を望むかって？わかってるでしょう。大企業や公企業に通う平凡な男よ。

その話に首を縦に振るほかありませんでした。米国で黒人結婚率が低くなるという記事を読んだことがあります。高学歴の黒人女性たちが自分の目の高さに合う黒人男性を探すのが難しいということでしょう。私たちの状況は、まあ、必ずそうという話ではなくて。需要と供給が合わない市場というものです。韓国の結婚市場が。


ひょっとして先週、ある新聞にドラマ『応答せよ１９９４』の主人公のスペックを比較する記事が出てたのを見ましたか？女主人公ソン・ナジョン（コ・アラ）の立場では病院のレジデントであるゴミ（チョンウ）も、日本のプロ野球選手チルボンイ（ユ・ヨンソク）も損ではないとの内容でした。結婚情報会社の恋愛コーチという人のコメントが傑作です。「一般男性の上に一般女性、その上に美しい女性、最終捕食者は能力ある男性」と…。

気の合う人と良い暮らしをすれば良いのではないですかって？それが、必ずしもそうではないのです。ある程度の経済力ではソウルに新居生活するチョンセ（高額の保証金を預けて住宅を借りる方式）のマンションを得るのも大変な世の中でしょう。そういうことが分かり切ってるのに私たちにその道を行けと言うのですか。この頃の若い女たち、ずる賢いといわれるでしょうが男だって同じです。時々お目にかかる大学教授が今回卒業する男子学生に面談されたそうです。Ｓ電子と先端ＩＴ企業に合格したけれど、どちらに行くか聞いたそうです。その学生が「Ｓ電子」と言うので理由を尋ねたところ「結婚するならば…」と言ったとのことです。

世相が変わった責任を、果たして私たちにだけ押し付けることができるでしょうか。もしかしたら結婚市場が私たちの社会を照らす鏡かもしれないという気がします。医者と結婚した私の友人が言っていました。ＳＫＹ（ソウル・高麗・延世大学）に合格した気持ちだと。それほど、私たちの世代はすべてのことが入試です。特別目的高校・大学入試に就職も入試、結婚も入試。絶えず入試に備える気持ちで今まで生きてきました。

人生の最後の入試の前に立っているというのに、なんだか雲をつかむようですね。大学入試の時に統一試験が終わって大学別の試験を待つ感じというか。でも、最善を尽くすつもりです。スペックが良くて優しくて私を愛してくれる男、そんな男性に会えますよね？

クォン・ソクチョン論説委員