読売の捕手・阿部慎之助（３４）が、球団が提示した日本野手歴代最高額を固辞した。日本シリーズの不振と松井秀喜（３９、引退）に対する敬意のためだ。

スポーツ報知は２４日、「阿部が読売球団が提示した６億３０００万円を断り、６億円で合意した」と報じた。阿部は今季、打率２割９分６厘、３２本塁打、９１打点をマークした。本塁打・打点部門でセリーグ３位、読売では両部門で１位だった。阿部は「日本シリーズで敗れ、チームを日本一に導けなかったため、来年へのモチベーションが必要。松井さんを超えるのは早い」という趣旨で話した。

松井は２００２年に読売と６億１０００万円で契約し、「６億円時代」を開いた。２００５年に佐々木主浩（投手）が横浜と６億５０００万円でサインしたのが日本選手の最高年俸記録。