朴大統領は「いつ挑発するかも知れない北朝鮮や鉄道ストライキ問題、世界的な景気の不況と政界の対立により、国民が色々と心配する」としながら「不便で大変だが、この時期をうまく耐えて過ごせば、むしろ経済社会の持続的発展が可能な基盤を固めることになる」と強調した。国民に不便を甘受してほしいという呼び掛けだ。それと共に「新年は甲午年だが、120年前には甲午改革(1894年から1895年にかけて行われた急進的な近代化改革)があった。120年前の改革は成功できなかったが、今回は必ず大韓民国の未来を切り開き、成功する改革の未来になれるよう首席の方々は使命感を持って努力してほしい」と要請した。慢性的な違法行為と適当に妥協する慣行が「改革」の対象だと目星をつけたのだ。雇用労働部関係者は「鉄道労組の白旗投降を要求したもの」と解説した。
朴大統領のこのような発言はサッチャリズムを連想させる。英国のマーガレット・サッチャー元首相は政権まで屈服させるほど強大だった炭鉱労組の違法ストライキに、妥協の代わりに法の定規を突きつけて解決した。福祉病に苦しんでいた英国の体質はこの時からがらっと変わった。