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【噴水台】暴力団の龍の入れ墨も医師だけが施せる?=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イラスト=キム・フェリョン記者

一時、「フェイクタトゥー」にはまった時期があった。針とインクでする永久の入れ墨ではなく、小さな模様のステッカーの入れ墨だ。一度すれば半月ほど持つが、いつの間に薄れて消えてしまう。過去にフェイクタトゥーが流行しているということで取材し、実際に体験した後、2、3年間は夏に小さなバラ模様のステッカータトゥーを手首と足首にした。これを通じて、人々がなぜ入れ墨をするのか、その気持ちを理解することができた。

入れ墨をすれば、根拠の分からない自信と妙な興奮が生じて、なんとなく楽しい気分になる。暇な時に入れ墨を見ると、笑みが浮かんだりもした。理由は分からないが、入れ墨は気分を高める妙な魅力がある。よく入れ墨は暴力団のトレードマークとして知られる。最近は富裕層の子どもが故意に交通事故を起こし、合意金を要求しながら入れ墨を見せ、暴力団員のようにふるまったりもしたというほどだ。入れ墨が暴力世界の非日常的な興奮と力を引き挙げる機能を一部しているのかもしれない。

しかし最近、入れ墨は暴力世界の専有物でない。最近は美容からレタリングまで入れ墨が多様化し、ファッションの一つのジャンルとして進化している。有名ファッションデザイナーのファッションショーにモデル全員がタトゥーをして登場することもある。芸能人やスポーツ選手も入れ墨をして現れ、若者の間でもそれとなく入れ墨の人口が増えている。そうでなくとも委縮する世の中。時には自分だけの逸脱感や非常な覚悟が必要で入れ墨に挑戦する人たちもいるはずだ。“タトゥーのメッカ”弘大前は留学派タトゥーイスト(タトゥー師)までが集まり約300の業者が盛業中で、タトゥーイストは今年政府が発表した雇用創出のための新職業群に含まれたりもした。もうタトゥーは日常の領域に入ってきている。


ところが最近、ソウル市・釜山市などが数十カ所の不法業者を摘発したと発表したように、タトゥー業者は定期的に取り締まりを受け、これに引っかかれば無条件に不法となる。医師免許なしにタトゥーをすれば罰金刑を宣告してきた判例により、韓国でタトゥーは医師だけが可能だ。感染などの危険がその理由だ。実際、非衛生的な手術道具と有害インクの使用で健康を脅かす業者もある。これに関し、最近、民主党の金椿鎮(キム・チュンジン)議員が入れ墨業を合法化する「文身師制定案」を国会に提出した。文身師免許制度や衛生義務などを作って管理しようということだ。ところがある関連業界の関係者は「5、6年前から法案が出ているが通過しない」とし「この国にタトゥーをきちんとできる医師がいて、医師にタトゥーを受けろといっているのか」と反問した。タトゥーはもう法の死角地帯に置いて知らないふりをするには人口があまりにも増え、国民の健康問題がかかっている。どうするのが賢明なのだろうか。

ヤン・ソンヒ論説委員



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