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米シンクタンク「金正恩暗殺で内戦起こり、韓国にも…」災難憂慮

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

国シンクタンクRAND(ランド)研究所のブルース・ベネット(Bruce Bennett、62)責任研究員

「張成沢(チャン・ソンテク)処刑によって、北朝鮮の金正恩政権の不安定性が大きくなった。それでも北朝鮮急変事態の可能性に対する韓国政府の備えは不十分だと思われる」。

9月に北朝鮮のエリート間権力闘争を予測して話題を集めた米国シンクタンクRAND(ランド)研究所のブルース・ベネット(Bruce Bennett、62)責任研究員の診断だ。韓半島(朝鮮半島)イシューおよび軍事専門家である彼は、張成沢処刑事件後、中央日報との電子メールインタビューでこのように明らかにした。9月に発表した「北朝鮮崩壊の可能性の対応策」で彼は、金正恩の暗殺など権力の空白状況が発生して急変事態になり、権力エリート内部の権力闘争が激化して政権崩壊につながりうると見通した。

張成沢処刑事件前までは北朝鮮でのクーデター発生の可能性を2%と予想していた彼は、「金正恩が叔母の夫・張成沢を処刑することによってクーデター発生の可能性が5~10%に高まった」と話した。


それと共に彼は「金正恩が張成沢を処刑した理由は、張成沢の権力があまりに強くなって自身の政権が転覆しかねないと憂慮したため」としながら「なんらかの政策をめぐって対立すると、金正恩が軍部と手を組んで張成沢を排除した」と分析した。

さらに「叔母の夫の処刑によって上層部の権力エリートに忠誠を強要しているが、残忍な粛清のためにより多くの幹部が金正恩に面従腹背(表面で従順なふりをしながら内心では別の決心をする)の理由をさらに提供した。粛清範囲によって経験のない若い世代を多く登用すると予想され、今後数カ月間、北朝鮮政権は不安定にならざるをえない」と見通した。

ベネット研究員は「誰かが恐怖から金正恩を暗殺する場合、以後、誰を権力者に立てるのかをめぐって派閥間内戦が広がる可能性もある」として「北朝鮮政権が崩壊すれば韓国に300万人、中国にも300万人の難民が流出してくるかもしれない」と憂慮した。

それでも韓国政府の北朝鮮急変事態の備えが不十分だというのがベネット研究員の指摘だ。彼は「北朝鮮住民たちが、統一が自分たちにとって良いと感じるように韓国が法的準備をするべきだが、現在そうではない」として「それで(急変事態が発生する場合)、北朝鮮軍部と国家安全保衛部(韓国の国家情報院に相当)が統一に抵抗して戦う可能性が非常に高く、その代償は計り知れない」”と警告した。

急変事態の発生時、北朝鮮核兵器や生化学武器など大量破壊兵器(WMD)の統制に対する憂慮も指摘した。「韓米政府がWMDをある程度統制するだろうが充分ではない。事態が発生すれば、米軍が直ちに投入されて北朝鮮軍がWMDを移動したり隠したりできないようにするべきだが、米軍が本土から韓半島に到着するには最低数週間かかる」というのが彼の指摘だ。実際にこうした問題のために在韓米2師団を韓米連合司令部団に改編する案を両国当局が検討していると彼は説明した。

彼は「北朝鮮で急変事態が起これば中国は自国の利益のために介入しようとするだろうが、親中政権まで立てようとするかは未知数」と見通した。彼は「韓米中が張成沢処刑以後の北朝鮮の急変事態の可能性などについて緊密に協議する必要がある」と強調した。



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