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韓国の孤独な老年… 65才以上、3人に1人が一人暮らし

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ソウルで職場に通うキム某(53)氏の未亡人の母、チェ某氏は今年八十をむかえたのに若々しい。忠北(チュンブク)、清州(チョンジュ)に住んでいるチェさんには長男キム氏の他にも娘1人と息子二人がいる。みんなソウルで暮らしている子息のうち、誰もチェさんを迎えようとする人がいないが、チェさんも清州(チョンジュ)を離れるつもりはない。ソウルに行っても息の詰まるマンション暮らししかないからだ。

チェさんの周辺にも似た境遇の老人たちが多い。配偶者が先に亡くなり、子供は大都市に根を下ろし、時が経つほど一人暮らしの人々が増加しているからだ。このように65才以上の人口の中で余生を一人で過ごす独居老人は三人中一人以上であることが分かった。

19日に統計庁が明らかにした「2013年韓国の社会動向」調査結果によれば一人暮しの老人比率は2010年に34.3%に達した。これは20年前である1990年10.6%に比べて3倍以上急増した規模となる。一人暮しの老人増加は高齢化傾向と比例している。全国248市・郡・区の中で「超高齢社会」は2005年の45ヶ所から2010年は67ヶ所に増えた。こうしたところが増えるほど一人暮しの老人も増えている。超高齢社会は65才以上の人口比率が20%を越える場合だ。


老人たちが孤独を慰めるには経済的余裕くらいはあるべきなのに現実は暗い。92~2012年まで20年にかけて変化した世帯主年齢集団別所得比を見れば60代以上老人は92年79.5で昨年64.4で墜落した。所得費は全世帯の月平均世帯所得を100とした時の該当年齢集団の所得比率を意味する。

他の基準で見ても同様だ。全体の人口のうち世帯可処分所得が全世帯可処分所得の中位値50%未満である人口の比率を現わす相対貧困率の場合、老人は2006年46%から昨年49.3%で悪化した。この期間中、老人の場合、3.3%ポイント高まったが全体相対貧困率は13.8%から14%にわずか0.2%ポイント上がっただけだ。2010年韓国の老人相手貧困率は47.2%を記録したが、経済協力開発機構(OEDC)の平均12.8%の三倍以上だ。比較対象33ヶ国の中で最悪である。

ユン・ヨノク統計庁動向分析室長は「現在65才以上の老人たちは50代の時に外国為替危機を体験しながら急激な所得下落を体験した」とし、「子供だけ見つめて生きてきたが、社会規範も急激に変わっている」と話した。最も著しい変化は子供の老父母扶養形態だ。長男が義務的に両親を扶養しなければならないという意識が減少しながら老父母の経済的扶養者として長男の比率は2002年24.4%から昨年10.6%に急減した。長男以外の息子が両親を扶養する比率も17.1%から9.2%に減った。娘が扶養する場合は2.3%から3.1%に相当な増加幅を見せた。子供の助けなしに生計を維持する「セルフ扶養」は44.3%から48.5%で、次第に増える傾向であった。

不足した連帯感を補充するためなのか、両親・子供間の交流は増えている。1週間に一回以上電話する比率が2008年の57.2%から昨年、63%に増えたし、対面接触も20%から24.2%に増加した。ハン・ギョンヘソウル大児童家族学科教授は「韓国国民が十分な備えなしで老後をむかえているが、当分このような傾向が持続するだろう」と話した。



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