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【時論】粒子状物質の解決、危機を機会に=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
今や粒子状物質が主な国政イシューになった。実は、粒子状物質は昨日今日の問題ではない。2005年から施行された「首都圏大気汚染特別対策」の最も重要な対象物質が、粒子状物質だ。これを減らそうと大気汚染物質の総量管理制や排出権取引制度といった特別対策も施行している。ソウルでは7000台を超える市内バス全てを天然ガス車両に替えた。数十万台の軽油車両に低減装置もつけた。1990年代中盤に1立法メートルあたり70~80マイクログラムだったソウルの粒子状物質濃度を昨年はほぼ半分の同41マイクログラムまで減らせたのは、それまでの努力のおかげだ。

大気の質が少し良くなると、ある地域では「天の川を見よう」と言って済州道(チェジュド)水準だと自負もしていた。だがソウルの粒子状物質濃度は過去より改善されたものの、依然として東京やニューヨークより2~3倍も高い。それでも最近まで大気汚染は国民の注目を浴びることができなかった。関連予算の半分が削減されるのが常だった。最近、ここへ警鐘でも鳴らすようにかすんだスモッグがソウルの空を覆い、その原因が粒子状物質だということが明らかになった。粒子状物質で体内の胎児がまともに育つことができず早産のリスクが大きくなるという報道も出てきた。粒子状物質が血管の中に入って体内を循環して肺がんの可能性も高くなるという。だが、こうした被害の可能性は現在より何倍も高い濃度に長期間さらされる時に起きうるもので、現在の水準ではまだその程度ではない。したがって客観的な科学的資料に基づいて国民に正確な説明をしなければならない。

【時論】粒子状物質の解決、危機を機会に=韓国(2)

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