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【コラム】中国、月の資源を狙う

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国は14日、月の表面に「嫦娥3号」を送ってロボット探査車両の稼働に成功した。月に宇宙船が着陸したのは1976年ソ連の「ルナ24号」以来、37年ぶりだ。米国とロシアの宇宙プログラムが停滞している間に中国は数十億ドルの資金を月プロジェクトに投じてきた。2017年、岩石標本を地球に持ち帰って2020年には人を送るという計画を推進中だ。その後、月に基地を建設するという構想だ。

中国はなぜ月に執着するのだろうか。先月29日、英国BBC放送がこれを分析した。その動機は国力を誇示し、宇宙・軍事技術を開発しながら月の生成・進化過程を研究することだ。より実用的な目的もある。「月は鉱物資源とエネルギーの魅力的な源泉になりうる」。中国の「月および深宇宙探査部」のOuyang Ziyuan教授が説明した月プロジェクトの「存在理由(rationale)」だ。「空気がないので太陽電池がより一層効率的に作動できる。月を囲む太陽電池の帯を作れば、地球全体が必要とするエネルギーを供給できる。核融合発展の燃料になりうるヘリウム3も豊富だ。人類のエネルギー需要を1万年以上充足する量が存在する。地球に本当に不足している希土類元素(レアアース)やチタニウム・ウランなどの天然資源も豊富だ。これらの資源は無制限の利用が可能だ」。

中国が実際に月に基地をつくって鉱物採取に乗り出す可能性があるだろうか?英国「RAL Space」研究所のリチャード・ホールドアウェー教授は「技術や資金の面で完全に可能だ」としながら「中国が今後10年以内にこれを実行できなくさせる障害は全くない」と評価した。


これと共に月は宇宙基地を建設するにも、おあつらえ向きだ。水が豊富なためだ。2010年に米航空宇宙局(NASA)は月の北極に6億トン以上と推定される氷が数メートルの厚さで敷かれていると発表した。水を構成する水素と酸素は長距離宇宙船の燃料として使うことができる。

NASAは2024年までに月の極地方に基地をつくった後、これを前進基地として2030年には火星に有人宇宙船を送るという構想を持っている。欧州宇宙局は2025年、日本とインドは2030年に月に基地を建設する計画だ。

ロシアは2025年に月に人を送ってそれから数年以内に基地を建設する方針だ。では韓国は?当初の予定を5年操り上げて2020年に月着陸船を送るという構想を今年初めに明らかにしている。

チョ・ヒョンオク客員科学専門記者・Korメディドットコム編集主幹



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