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鉄道スト後初の乗客死亡事故、3日だけ教育受けた学生が車掌=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
鉄道労組のストライキにより代替人材が投入された電車で乗客が死亡する事故が15日に発生した。9日にストが始まって1週間ぶりだ。事故列車の車掌を務めた乗務員は3日間の教育だけ受けて投入された韓国交通大学の在学生であることが確認され、コレール(韓国鉄道公社)の代替人材運用方式が議論になっている。

警察が16日に明らかにしたところによると、15日午後9時2分ごろ、ソウル地下鉄4号線政府果川庁舎駅で乗客の84歳の女性が降車中にドアを閉められ体が挟まった。女性はこの状態で1メートルほど引きずられた後、スクリーンドアの柱に頭をぶつけた。その後すぐに病院に搬送されたが死亡した。現場を目撃した安全信号手は警察の調査に「女性の体が半分ほど出た状態でドアに挟まり、すぐに手信号を送ったが列車が出発した」と述べた。

コレールは8月からスクリーンドア設置工事を進めており、安全事故に備え安全信号手を雇用してきた。運転士が列車を出発させる前に乗客の乗降を確認してドアを閉めたのは乗務員代替人材として投入された韓国交通大学1年生の19歳の学生だった。彼の役割は電車の乗降車時のドア開閉確認だ。学生は当時警告表示灯に異常がなく列車の外を見て乗客の乗降を確認したが、安全信号手の手信号は見えなかったという。これに伴い、代替人材の未熟な対応で乗客が死亡したのではないかとの指摘が出ている。


鉄道従事者のうち乗務員に対する資格・経歴規定はない。3時間の安全教育だけ受ければ大学生が務めても法的問題はない。コレールは今回のスト代替乗務員人材として交通大学の在学生238人を3日間教育して投じてきた。鉄道労組のチェ・ウンチョル広報担当は「過去には乗務員になるには2~3年の勤務経歴がなければならなかったが、2009年に使用側の主導で削除された。今回の事故は無責任な代替勤務投入が招いた予告された人災だ」と批判した。

コレールのチャン・ジンボク広報担当者は、「資格変更は技術発展によるもので、正確な事故原因も警察の調査後に判断する問題」と話した。韓国交通大学はこの日、学生たちの全員撤収を暫定的に決めた。コレール側は学生人材まで抜ければ電車の運行を大幅に減らすほかないとの立場だ。仁川(インチョン)発展研究員のソク・ジョンス交通担当研究委員は、「今回の事故は労使の無限対立状況で起きた予告された惨事。双方の対立が続けば同様の事故が再発しかねない」と指摘した。





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