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【コラム】サムスン電子の未来、相反する2つの予想(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
代表的な悲観論者には、『2030大胆な未来』という本を書いた崔潤植(チェ・ユンシク)氏を挙げることができる。崔氏は「サムスンは2、3年後に成長の限界にぶつかる」という見方を示した。サムスンの強みである製造競争力も光を放つことができないという。市場シェアを高めるには製造モデル数を増やさなければならないが、この場合、製造競争力が弱まるしかないという理由からだ。ノキアとソニー、モトローラ、ヤフーなどの没落事例も取り上げている。「情報技術(IT)企業がトップを維持する期間は平均3-5年」という。これを克服する唯一の方法は革新だ。ノキアやソニーがトップから落ちたのは持続的な革新の失敗だという。「サムスン電子が巨大なシステムの変化をリードし、新しい市場を自ら作り出さなければならない理由」と主張するのはそのためだ。問題は「サムスンは今でも革新では1位ではなく2位企業」という点だ。要約すれば、サムスン電子がトップになるには、世界を揺るがすメガトレンドを作れということだ。

しかし楽観論も少なくない。キウム証券が出した報告書「2000年代のノキアと2010年代のサムスン電子」が代表例だ。ここで強調しているのは製造競争力だ。スマートフォンに限定された説明ではあるが、サムスン電子は世界で部品を調達する能力、迅速な製品発売周期、多様なラインナップ、規模の経済などは世界トップという。さらにこれは市場が成熟するほど輝きを放つ。普及型スマートフォンでは他社よりも価格を低める能力が最も重要であるからだ。また、サムスン電子はメガトレンドを生み出せなかったとはいえ、特定産業のトレンドを変えるのに率先してきたと強調する。「収益性の弱化は避けられないが、市場支配力はむしろ強まるだろう」と予想する理由だ。

ここで結論だ。私は楽観論側だ。サムスンの製造競争力と追撃能力は世界最高レベルにある。創意と革新がなくても、これさえあればサムスンは倒れない。今のように国の経済を動かすほどの地位は維持できないが。そうであっても前提はある。絶えない危機経営の醸成とこれを通じた自己変革だ。何よりもオーナーが油断しなければ、サムスンの未来は暗くない。


キム・ヨンウク論説委員・経済専門記者



【コラム】サムスン電子の未来、相反する2つの予想(1)

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