筆者は一時、儒教関連の研究を行って論文も多く発表した。儒教が韓国の政治・経済の発展にどんな影響を及ぼしたかを調べる一方、望ましい未来社会の建設にも肯定的役割を果たせるという主張を繰り広げた。もちろんこうしたことを信じる気持ちに変わりはない。
しかし中国の台頭は、私の思いを若干、萎えさせ始めた。まず中国政府が儒教を積極的に利用し始めた。市場経済の積極的な導入によって名ばかりになってしまった社会主義に代わり、雪崩れ現象で押し寄せる物質主義に対抗するために儒教を積極的に広報し始めた。中国共産革命の象徴である天安門広場の真ん中に巨大な孔子の銅像を建てるかと思えば(一部から批判が出始めると数日後に博物館内庭園の隅に移したが)、莫大な金を使って全世界に「孔子学院」をつくっている。中国教育部が運営する孔子学院は2013年現在、93カ国に327カ所にも増えている。
【コラム】中国の台頭と韓国の文化的アイデンティティ(2)
しかし中国の台頭は、私の思いを若干、萎えさせ始めた。まず中国政府が儒教を積極的に利用し始めた。市場経済の積極的な導入によって名ばかりになってしまった社会主義に代わり、雪崩れ現象で押し寄せる物質主義に対抗するために儒教を積極的に広報し始めた。中国共産革命の象徴である天安門広場の真ん中に巨大な孔子の銅像を建てるかと思えば(一部から批判が出始めると数日後に博物館内庭園の隅に移したが)、莫大な金を使って全世界に「孔子学院」をつくっている。中国教育部が運営する孔子学院は2013年現在、93カ国に327カ所にも増えている。
【コラム】中国の台頭と韓国の文化的アイデンティティ(2)
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