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“中国通”張成沢の予見された粛清、中国には不快な出来事…米国の北朝鮮専門家

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長を粛清したことで、今後、中国との関係が円滑に進まない可能性もあるという指摘が、米国内の北朝鮮専門家の間で出ている。

ジョンズ・ホプキンス大国際関係大学院のアレクサンダー・マンスロフ研究員は10日(現地時間)、「張成沢粛清は、金正日(キム・ジョンイル)総書記が1970年代半ば叔父の金英柱(キム・ヨンジュ)を粛清したのと比較される事件」とし「金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が譲り受けた権力を自分の権力に作っていく過程」と分析した。

マンスロフ研究員は「これで金正日が金正恩の権力定着化するために指名した7人のうち、北朝鮮労働党書記の金己男(キム・ギナム)と崔泰福(チェ・テボク)を除いた5人(禹東則国家安全保衛部第1副部長、李英鎬軍総参謀長、金正覚総政治局第1副局長、金英春人民武力部長、張成沢)が退いた」と述べた。


また「金正恩は昨年12月に張成沢を国家体育委員会委員長に任命し、実質的な権力の中心から追い出した」とし「今年5月、中国と親しい張成沢の代わりに崔竜海(チェ・ヨンヘ)軍総政治局長を中国に特使として送ったのも同じ脈絡」と説明した。

特に「張成沢はその間、中国式経済改革論を主張してきた人物」とし「核武力と経済を前面に出す金正恩の『並進路線』に弾みがつく代わりに、中国式経済改革論の声は弱まるだろう」と主張した。

マイケル・グリーン米戦略国際問題研究所(CSIS)上級副所長も「張成沢は中国とつなぐ役割をしてきたため、中国は張成沢粛清を快く思わないはず」とし「今回の粛清の強度からみて、金正恩がその間の中国と張成沢の関係を懸念したのかもしれない」と話した。

中国外務省の洪磊報道官は9日、張成沢粛清に関して記者の質問を受けると、「それは朝鮮(北朝鮮)内部の懸案」と一線を画した。

米国内の韓半島(朝鮮半島)専門家は今回の事件に関し、金正恩の権力定着化の過程だが、実際に権力基盤が安定するかどうかはもう少し眺める必要があると分析した。

スティムソンセンターのロンバーグ研究員は「今回の粛清は金正恩政権が全面的な統制力を行使していることを見せる半面、北朝鮮の最高位層内部で政治的な動揺があることも見せている」とし「当分は権力層の人たちの忠誠を誘導するだろうが、長期的には金正恩政権の障害要因になるだろう」と述べた。

米外交協会のスナイダー韓米政策研究院長も「北朝鮮政権の最も大きな危険は内部の動揺から生じる」とし「金正恩の措置が権力の定着化でなく権力基盤を腐食させる方向へ向かう可能性もある」と指摘した。

米国務省のサキ報道官は定例記者会見で、張成沢の粛清に関し、「私たちが追加して話すことはない」と慎重な反応を見せた。



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