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【コラム】緊張の北東アジア、どこへ向かうのか(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北東アジア地域で緊張が高まり、1世代以上続いたこの地域の平和と繁栄を脅かしている。世界がうらやむ成長と発展の土台となったその地域の平和が危険にさらされている。

日本と韓国が統制してきた領域を含む新しい自国の防空識別圏(ADIZ)を宣言した中国に対する地域の反発は、長い競争関係、領土紛争、そして歴史的対立がますます衝突の可能性を高めているという一つの信号として映る(中国が今回拡大した自国ADIZは日本のADIZと一部重なり、韓国海軍が訓練をし韓国の海洋総合科学基地がある離於島周辺の海上も含んでいる)。

中国と日本、日本と韓国の関係悪化は、地域の安定を深刻に脅かすほか、ソウル・東京と重要な同盟関係を結び、この地域に利害関係がある米国に深い懸念を抱かせる。多くの北東アジア地域の問題は根が深く長い歴史があるうえ、感情と怒りが古い葛藤をよみがえらせる火種の役割をしてきた。この地域が紛争を避けるには、悲劇的なことが多かった過去の歴史の遺産を処理する方法を見いださなければならない。中国・日本、そして韓国は状況の深刻性を理解し、これを解決するために責任を分担する必要がある。この地域の安定と繁栄がかかっているだけに、必ずそうしなければならない。これは失敗が許されないほど重要なことだ。


ブルッキングス研究所は現在の緊張を緩和し、地域内の協力関係構築のための原則とガイドラインを提示した報告書を用意した。これによると、米国はこの地域の緊張緩和のために同盟国を安心させながら、中国に対しては同盟国を防御する準備ができていることを明確に示すなど重要な役割が求められる。先週アジアを歴訪したバイデン米副大統領の主要アジェンダもこれと軌を一にする。この地域が現在の危機を解決できるよう助けることは、米国が追求する「再均衡」(アジア中心)政策の信頼性に対する重要な試験になる可能性があり、次世代まで北東アジア地域が平和・安定・繁栄を享受するうえで重要だ。



【コラム】緊張の北東アジア、どこへ向かうのか(2)

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