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「張成沢、金正恩に毎日屈辱的な反省文を提出」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
失脚説が提起された北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)国防委副委員長兼行政部長は現在、平壌(ピョンヤン)の中心、蒼光山(チャングァンサン)地区の自宅にいることが把握された。

今回の事態に詳しい対北朝鮮情報消息筋は5日、「張成沢は自宅にちっ居し、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記(29)の特別指示に従って反省文を毎日提出するなど、自粛していると聞いている」とし「国家情報院(国情院)が公開処刑されたと明らかにした李龍河(リ・ヨンハ)行政部第1副部長などの反党行為に対する責任を問うレベルとみられる」と話した。張成沢が金正恩の絶対権威に挑戦したり、不正などの容疑を受けている状況はまだ把握されていないと、この消息筋は伝えた。

また「反省文の提出は金正日(キム・ジョンイル)執権時代の2004年に権力の前面からしばらく退かされる懲戒を受けた時もなかったこと」とし「若い妻の甥(金正恩)から屈辱的な措置を強要された状況」と説明した。


蒼光山地区は平壌駅や高麗ホテルがある平壌大同江沿いの中区域にあり、金正恩の執務室もここにある。張成沢は労働党組織指導部第1副部長を務めた1995年11月から、金正日総書記がプレゼントしたこの家に暮らしてきたと、消息筋は伝えた。

この消息筋は「夫人の金敬姫(キム・ギョンヒ、金正恩の叔母)も張成沢と一緒に自宅にいると確認された」と話した。これは、失脚説にもかかわらず、張成沢-金敬姫夫婦の関係が決別状態ではなく、側近に対する処刑はあったものの張成沢の身辺には異常がないことを意味する。国家安保戦略研究所のコ・ヨンファン研究委員は「金敬姫が生きている限り、張成沢にけがをさせるような人物はいない」と話した。

消息筋は「張成沢は現在、労働党と国防委のすべての権限を行使できない状態」とし「しかし一定期間の職務停止措置か、それとも永久撤職(解任の北朝鮮式表現)かは確認されていない」と話した。張成沢は労働党政治局委員、党中央委員、党行政部長、党中央軍事委員、国防委副委員長、北朝鮮軍大将、国家体育委員長、最高人民会議代議員など、確認されたものだけで8つの職責を持つ。

消息筋は「張成沢の党行政部が瓦解状態となり、核心副部長(次官級)の公開処刑まで行われ、北の権力核心部は大きく揺れている」とし「幹部の間では『金正日は銃台政治をしたが、金正恩は弾丸政治をする』という言葉が広がっている」と伝えた。

金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官はこの日の国会国防委全体会議で、「北が権力(再編)に基づく再調整作業を進行中で、こうした不安定性が対南挑発につながる可能性に備える必要がある」とし「わが軍の警戒態勢を強化したが、軍事的等級は上げていない」と明らかにした。

北朝鮮は張成沢系列の人々に対する粛清を終えた先月末から、最高司令官の金正恩の名義で全軍に警戒態勢強化令を出した状態だと、当局はみている。



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