とはいえ、北朝鮮権力層の内部に不満が広がる可能性はある。このため北朝鮮の対南・対外強硬姿勢が激しくなると懸念される。対外的緊張感を高めて不満が膨らむのを遮断する必要があるはずだ。金正恩が過去2年間、核実験と開城(ケソン)工業団地閉鎖など米国と韓国に対して激しく挑発したことがこれを傍証している。
一方、金正恩の唯一支配体制の確立が、逆説的に果敢な改革につながる可能性もある。実際、金正恩の登場後、改革性向を誇示しようというさまざまな試みが見られた。また、前任者の金正日が改革を推進しては翻すという姿勢を見せてきたのとは違い、金正恩は少なくともこの2年間は改革を拡大してきた。核兵器を放棄しない限り改革が大きな成果をもたらすのは難しい。にもかかわらず、北朝鮮経済に一部改善の兆しがあるという観測も出ている。
一方、金正恩の唯一支配体制の確立が、逆説的に果敢な改革につながる可能性もある。実際、金正恩の登場後、改革性向を誇示しようというさまざまな試みが見られた。また、前任者の金正日が改革を推進しては翻すという姿勢を見せてきたのとは違い、金正恩は少なくともこの2年間は改革を拡大してきた。核兵器を放棄しない限り改革が大きな成果をもたらすのは難しい。にもかかわらず、北朝鮮経済に一部改善の兆しがあるという観測も出ている。
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