北朝鮮では、当分の間、核心権力に対する粛清が続くだろうという中国専門家の予想が出てきた。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が改革・開放など変化を追求する中で新しい権力構造を調整しているというものだ。張成沢(チャン・ソンテク)北朝鮮国防委副委員長(67)の失脚説も、このような金正恩の新しい統治戦略と無関係ではないとするのが彼らの分析だ。
中国共産党の代表的な北朝鮮専門家である中央党校の趙虎吉教授は4日、「張成沢の失脚が事実ならばこれは権力闘争ではない。金正恩の権力はすでに確たるものだ。ただ、金正恩が新たな変化のために改革・開放を推進しているが、これまでこれらの責任を負っていた張成沢の政策について実効性などで問題があった可能性が高い。保守派はここを突いただろうし、金正恩はこれを利用して張成沢の権力に手を加えたものと考えられる」と分析した。彼は続いて「金正恩の改革は従来の制度と理念の無視→改革派の勢力拡大→保守・改革派間の対立構造につながるのは自然な成り行きで、金正恩はこれを利用して権力の世代交代を進めている。今後も保守派・改革派を問わず、核心権力に対する粛清は否応なく続くだろう」と説明した。
香港・大公報の評論家、木春山氏もこの日、「金正恩は執権と同時に変化のために全ての制度と公職者に対する改革に着手した。この過程で穏健派であり改革派として知られていた張成沢の政策をめぐって対立があったことだろう。その結果、張成沢が犠牲になった可能性がある。これは今後も核心権力に対する調整が続くという意味」と分析した。
匿名を求めた北京のある対北朝鮮専門家は「張成沢は慎重な人物なので自身の権力を対外に誇示しない。ただ、処刑されたとされている李龍河(リ・ヨンハ)行政府第1部部長や張秀吉(チャン・スギル)行政府副部長らの張側の側近が組織と勢力を拡大させてきた。張成沢は彼らに頼って経済改革を押し進める途中で、保守派の攻撃を受けて責任を取ったものとも読める」と診断した。特に彼は「金正日(キム・ジョンイル)の霊柩車を護衛した7人のうち、健在している崔泰福(チェ・テボク)最高人民会議議長と金基南(キム・ギナム)党秘書も、近い将来、第一線から退く可能性が高い」と予想した。
仮に張成沢が粛清されたとしても、朝中関係には変化はありえないという分析が支配的だ。趙虎吉教授は「朝中関係は相互の戦略的利害、システムや慣例などで維持されているが、ある特定人物の生死によって影響を受けるようなものではない。特に張成沢は中国に人脈がほとんどなく、中国の指導者が個人的に気を遣う状況でもない。昨年の張成沢の中国訪問以降、黄金坪(ファングムピョン)などの特区開発に合意してから進展がないのは、中国企業が北朝鮮を信じられないうえ中国政府が投資の損失を保障していないためだ」と言い切った。
米国メディアは北朝鮮の変化の可能性に注目している。ワシントンポスト(WP)は3日(現地時間)、 「張成沢の失脚が事実である場合、金正恩体制で行われた最も大胆な人事刷新(Shake-up)だ。また、金正恩の権力が強化され、忠誠心争いがより激化したことを意味する」と分析した。
中国共産党の代表的な北朝鮮専門家である中央党校の趙虎吉教授は4日、「張成沢の失脚が事実ならばこれは権力闘争ではない。金正恩の権力はすでに確たるものだ。ただ、金正恩が新たな変化のために改革・開放を推進しているが、これまでこれらの責任を負っていた張成沢の政策について実効性などで問題があった可能性が高い。保守派はここを突いただろうし、金正恩はこれを利用して張成沢の権力に手を加えたものと考えられる」と分析した。彼は続いて「金正恩の改革は従来の制度と理念の無視→改革派の勢力拡大→保守・改革派間の対立構造につながるのは自然な成り行きで、金正恩はこれを利用して権力の世代交代を進めている。今後も保守派・改革派を問わず、核心権力に対する粛清は否応なく続くだろう」と説明した。
香港・大公報の評論家、木春山氏もこの日、「金正恩は執権と同時に変化のために全ての制度と公職者に対する改革に着手した。この過程で穏健派であり改革派として知られていた張成沢の政策をめぐって対立があったことだろう。その結果、張成沢が犠牲になった可能性がある。これは今後も核心権力に対する調整が続くという意味」と分析した。
匿名を求めた北京のある対北朝鮮専門家は「張成沢は慎重な人物なので自身の権力を対外に誇示しない。ただ、処刑されたとされている李龍河(リ・ヨンハ)行政府第1部部長や張秀吉(チャン・スギル)行政府副部長らの張側の側近が組織と勢力を拡大させてきた。張成沢は彼らに頼って経済改革を押し進める途中で、保守派の攻撃を受けて責任を取ったものとも読める」と診断した。特に彼は「金正日(キム・ジョンイル)の霊柩車を護衛した7人のうち、健在している崔泰福(チェ・テボク)最高人民会議議長と金基南(キム・ギナム)党秘書も、近い将来、第一線から退く可能性が高い」と予想した。
仮に張成沢が粛清されたとしても、朝中関係には変化はありえないという分析が支配的だ。趙虎吉教授は「朝中関係は相互の戦略的利害、システムや慣例などで維持されているが、ある特定人物の生死によって影響を受けるようなものではない。特に張成沢は中国に人脈がほとんどなく、中国の指導者が個人的に気を遣う状況でもない。昨年の張成沢の中国訪問以降、黄金坪(ファングムピョン)などの特区開発に合意してから進展がないのは、中国企業が北朝鮮を信じられないうえ中国政府が投資の損失を保障していないためだ」と言い切った。
米国メディアは北朝鮮の変化の可能性に注目している。ワシントンポスト(WP)は3日(現地時間)、 「張成沢の失脚が事実である場合、金正恩体制で行われた最も大胆な人事刷新(Shake-up)だ。また、金正恩の権力が強化され、忠誠心争いがより激化したことを意味する」と分析した。
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