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新党旗揚げ宣言の安哲秀議員、“三重苦”どう乗り越えるか=韓国(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
安哲秀(アン・チョルス)議員が先月28日、「国民とともにする新政治推進委員会」の設立を宣言し新党旗揚げを公式化した。安議員自ら新党旗揚げについて明らかにしたのは今回が初めてだ。だが、依然としてその内容はあいまいとの指摘が出ている。新党旗揚げを準備するという話に新鮮さがない上、一緒にやる人たちや旗揚げロードマップを具体的に明らかにしていないためだ。こうした安議員の動きの裏には大きく3種類の悩みがあるというのが政界の分析だ。

安議員の最初の悩みは新しい政治を象徴する斬新でありながらも重量感のある人を迎え入れるのが容易ではないという点だ。特に現職議員の中で合流する意向を明らかにした議員はほとんどいないことが問題だ。安議員周辺の人たちは「やりたいという人は多いが、実際に連れてきたい人にはその意向がない」と口をそろえる。野党のある関係者は、「期待を抱いて安哲秀新党に合流した組織専門家が『実際に行ってみたらB級でもなくC級ばかり集まっている』と吐露した」と伝えた。新党支持率が特に高い全羅北道(チョンラブクド)地域のある民主党関係者も、「新党支持率が民主党の2倍を超えるが、人物で行けば新党が不利だろう。民主党公認から落ちた人ばかり新党に集まる状況のためだ」と診断した。

現在新党参加が予想されるのは民主党出身の元議員が大部分だ。李啓安(イ・ゲアン)、康奉均(カン・ボンギュン)、金孝錫(キム・ヒョソク)、柳根粲(リュ・グンンチャン)元議員らが代表的だ。彼らはそれぞれソウル市長と全羅北道知事、全羅南道(チョンラナムド)知事候補としても名が挙がっている。安議員側は中道性向の元喜竜(ウォン・ヒリョン)、鄭泰根(チョン・テグン)元セヌリ党議員と金富謙(キム・ブギョム)、金栄春(キム・ヨンチュン)、鄭長善(チョン・ジャンソン)元民主党議員とも接触し合流を打診したが肯定的な返事は得られていないという。明智(ミョンジ)大学のユン・ジョンビン教授は、「新党の最大の宿題は既成政党との差別化だが、人を集めてみれば経験のある人たちを使うほかない状況で、差別化がうまくできないかもしれない」と指摘した。


2番目の悩みは新党旗揚げの時期と方式だ。安議員周辺では来年6月の地方選挙を控え 「旗揚げなくして選挙はない」という早期旗揚げ派と、「選挙用の旗揚げはならない」という慎重派が対立している。(中央SUNDAY第351号)



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