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営業益は半減、信用等級も下落…韓国ポスコの「失われた5年」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
だが、期待は大きく外れた。大宇インターナショナルは昨年売上額が前年より9.7%減り、営業利益は下落傾向を免れなくなって3年目だ。今年は事情がさらに悪い。7-9月期の営業利益が昨年同期よりも36%もさらに落ちた。営業利益率は1%にも達していない。ポスコプルレンテックとの合併を控えているソンジンジオテックの場合、2010年の市場価値より高いという批判を甘受しながら1600億ウォンで買いとったが、3年連続純損失を免れなくなっている。この会社の負債比率は484%に達し、借入れ金に対する利子費用だけで200億ウォンを越えた。

グループ全体の財務状態が悪くなったことは自然な流れだ。ポスコの営業利益は鄭会長が就任した2009年にすぐ3兆ウォン台に落ちた。2010年は5兆ウォン台でしばらく回復したが、傾向的反騰を引き出すことができず、昨年に再び3兆ウォン台に墜落した。今年は昨年よりさらに悪い。

7-9月期までの累積営業利益暫定分は2兆2523億ウォンで昨年同期より26.7%も低くなった。この傾向のとおりならば年間営業利益が3兆ウォンを越えることができない可能性が高い。鄭会長が経営権を譲り受けた時だけでも17%に達した営業利益率は今年7-9月期には4.2%まで墜落した。2008年に9兆2497億ウォンだった借金は昨年14兆ウォン台を越えた。50%台だった負債比率も昨年一時90%を越えてかろうじて80%に下がってきた状態だ。


状況がこうであるから、資金力がすっかりなくなり、最も重要な売り物が出てきても投資をすることが難しくなった。ポスコは昨年、ドイツ最大鉄鋼業者ティッセン・クルップの米国製鋼所入札当時引き受け意向書を提出した。米国自動車景気が生き返っている状況で、非常に魅力的な売り物だったためだ。だが、外信によればこの製鋼所は競争業者である新日本製鉄へ渡る可能性が高い。引き受け予想価格は1300億円(約1兆3375億ウォン)で大宇インターナショナル引き受け価格の半分にも至らないが、ポスコは引き受け意向書提出以降、追加的な行動をしないでいる。鉄鋼業界では投資余力がないためだと見ている。ポスコは実際、7月の4-6月期実績発表の時に「来年の投資資金を今年より1兆~2兆ウォン減らす」と発表した。

国際信用評価社がこのような状況を黙って見ているわけがない。世界3大信用評価社は昨年10~11月ポスコの信用等級をいっせいに降格させた。スタンダードアンドプアーズ(S&P)はA-からBBB+に、ムーディーズはA3からBaa1に下方調整した。ピッチもA-からBBB+に、一段階低くした。特にムーディーズは25日、ポスコの信用等級をBaa2へと、一段階さらに落とした。

鄭会長在職期間には事故もとりわけたくさん発生し、リーダーシップと社内規律に対する疑問を産んだ。今年発生した事故だけ確認しても江陵(カンヌン)マグネシウム製錬工場フェノール流出事故、寧越(ヨンウォル)ポスコエムテック工場二酸化窒素流出および爆発事故、浦項(ポハン)製鉄所ファイネックス第1工場および第4高炉火災、光陽(クァンヤン)製鉄所第2製鋼工場火災事故など列挙されるほどだ。特に江陵フェノール流出事故の場合には縮小隠蔽疑惑まで提起され、道徳性論議につながっている。

財界関係者は「ポスコが難しくなった最も大きい原因はもちろん鉄鋼景気低迷などの外部要因だが、鄭会長も責任から逃れることは難しい」とし、「誰が後任者になるかは分からないが、鄭会長在任期間中に中身の減った蔵を再び満たし、規律と道徳性を正そうとするなら相当な苦労をしなければならないだろう」と話した。





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