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「韓国学、世界の対立・葛藤を解く精神文化」…韓国学中央研究院長

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「韓国学中央研究院の蔵書閣には、国の王室文献や民間士大文献など莫大な蔵書がある。こうした資産を積極的に活用して、韓国と世界が互いに疎通できるようにする」。

26日、ソウル太平路(テピョンノ)のプレスセンターで開かれた記者懇談会で韓国学中央研究院のイ・ベヨン新任院長〔66、元梨花(イファ)女子大学総長〕は「これまで私たちは産業化と民主化を成し遂げた。これからは世界の文化リーダー国としての使命があると見ている。いくら物質が豊かでも対立や葛藤は存在する。それを縫い合わせるには精神文化が必要だ。それが韓国学だ」と話を切り出した。

韓国学中央研究院の運営方案については「研究と教育機能の調和」を強調した。「時代的イシューにふさわしい韓国学の研究と世界との疎通がこれまで弱かったのではないかと思う。韓国学は、過ぎた時代よりも今後の役割がより大きい。敷居をもっと低くして研究員の知名度を高め、一般人が気軽に身近に探せるようにする。たとえば私たちは、たびたび中国の故事成語を活用する。ところが韓国の聖賢たちが残した語録にも胸に刻むほどの文が多い。それを整理する作業から具体化する」。


イ院長は「伝統と地域」をまとめる方案も推進中だ。全国の600の書院の中で紹修(ソス)・屏山(ピョンサン)書院など大院君(テウォングン)の時に廃されていない9つの書院と連係し、教育プログラムなどを共有する事業だ。「郷土地域に隠れた宝石があるのに、よく知られていない。それを伝えてデータ化する作業も積極的に検討している」。

韓国学中央研究院は『東医宝鑑』を所蔵している。イ院長は「これを単純な医学書としてのみ見てもらっては困る。『東医宝鑑』は壬辰倭乱(文禄の役)という民族的災難に見舞われた困難な時期に進めた国策事業だった。その土台には、身分や職業を超越した博愛精神が込められている。これによって『東医宝鑑』が世界と疎通するコードになる。蔵書閣に保管された意味のある資料の大衆化・グローバル化作業を積極的に進める」と強調した。



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